Menu
 > 作品
 > ア行
 > 愛のめぐりあい
 > なんのかんのさんのレビュー
愛のめぐりあい のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 愛のめぐりあい
製作国伊,仏,独
上映時間112分
ジャンルドラマ,ラブストーリー,ロマンス,エロティック
レビュー情報
アノトニオーニの世界の特徴って、私にはまず「不必要に広すぎる感じ」なの。からっぽな感じ。十分に埋まりきっていない空間。これ実際はほとんどをヴェンダースが監督してるって話も聞いたけど、「アントニオーニ的不必要な広さ」をしばしば感じた。車と自転車が並行してやってきて、車が向こうへ去っていく、右手に柱廊、この奥深い感じ。あるいは第2話のアタマの浜辺の小公園の広さ、そこを吹きすぎる風、砂の流れ、港町のたたずまい。第3話でのからっぽになっている部屋、そこからの街の風景。最終話も教会のある街のたたずまいと教会のだだっ広さ。話もいつものようにコミュニケーションの問題のまわりを巡っていて、触れ合わないこととか不確かな対象への愛とか、またイタリアの監督はどうしてもカトリックの問題が登場してしまう。こうした焦点を定めるのが難しいいつも以上に茫漠とした物語でちょっとつらかったけど、街のたたずまいとその広さという映像の枠を設定することで、独自の世界にしてしまう監督ではあった。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 5点(2009-07-27 12:00:27)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 4.75点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
3112.50%
4337.50%
5225.00%
6112.50%
7112.50%
800.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.20
このレビューの偏差値 51.74
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
愛のめぐりあいのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS