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三十三間堂・通し矢物語 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 三十三間堂・通し矢物語
製作国
上映時間77分
劇場公開日 1945-06-28
ジャンルドラマ,時代劇,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 東京は御茶ノ水「アテネ・フランセ文化センター」にて鑑賞。
相変わらず奇妙なビルディングだった。

本作は成瀬監督初の「時代劇」らしい。
そして全く成瀬作品らしくない。
だけど普通に面白い。

キャスティングにも成瀬らしさが見当たらない。
そしてストレートに娯楽作品でもあったりする。

全てが異質な成瀬作品ということになるだろう。
そういう意味でも観るべき価値のある作品だ。

しかし、長谷川一夫が良い役すぎる!
笑っちゃう程「良い人」なのだ。

田中絹代が最後に一言。
「なんて良い人なんだろう・・・」
そう、あり得ないくらいの「良い人」設定。
顔がデカイのと腕が貧弱なのがタマに傷だが、目はキリっとしているし、チャンバラは強いし、気はきくし、弓は上手いし、女性には優しいし、まさに完璧。
ここまで完璧だと、まあ、やり過ぎでしょう。

ラストの去り方も最高。
あそこまで敵方にしてあげたら、褒美を請求したり、田中絹代を口説いたりするのが人間ってものだろうが、そんな欲求は一切見せず、哀愁の後姿を見せながら一人歩き去っていく。

うーん、長谷川一夫、色んな意味で凄すぎ!
にじばぶさん [映画館(邦画)] 6点(2008-02-02 22:14:58)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 7.43点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.50
このレビューの偏差値 43.64
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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