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十九歳の地図 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 十九歳の地図
製作国
上映時間109分
劇場公開日 1979-12-01
ジャンルドラマ,青春もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ロケーションがとにかく素敵。
やたらに古びたアパート群。
1970年代当時であれだけ古いとなると、建てられたのは戦前か?
いずれにせよ、現在では絶対に見ることのできない建物だ。
これらの建物やバラック街を舞台に撮影されているだけでも、ものすごい価値がある。

本間優二も新人らしからぬ存在感。
『狂った果実』でもそうだったけど、この人存在自体が青春の鬱屈そのものなんだよな。
社会の底辺でうごめき、何かをやらかしそうな危うさを存分に放っている。

最後、主人公が具体的にどうなるかの顛末を明確に描いてはいないが、そこに至るまでの過程、例えば新聞屋の様子とかが丁寧に描かれていてわたしは好き。

毎回階段ですれ違うジョギング野郎とか、立ち小便をするキチガイババアとかの描写も面白い。
汚いアパートで暮らし、階段でけつまづいて牛乳瓶を割ってこぼすマリアおばさんも強烈な個性。

(追記)
かの有名な尾崎豊の「十七歳の地図」という曲は、本作の原作である中上健次の小説「十九歳の地図」からインスパイアされて生まれたらしい。
にじばぶさん [インターネット(邦画)] 8点(2025-06-18 08:13:49)
その他情報
作品のレビュー数 11件
作品の平均点 6.73点
作品の点数分布
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7327.27%
8545.45%
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作品の標準偏差 1.66
このレビューの偏差値 54.64
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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