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ストロンボリ/神の土地 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ストロンボリ/神の土地
製作国伊,米
上映時間109分
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 イタリアン・レアリスモの教祖的存在のロッセリーニが放った痛烈なる作品。
終り方が特に良い。

ストロンボリ島に渡った経緯、渡ってからの環境と心理的葛藤、そしてラストの神頼みな絶望的心境に至るまで、小気味いいまでのリアリティが貫かれている。
映画で描かれがちな嘘っぽい甘さなど、どこ吹く風。
世間の厳しさを決して大げさに表現することなく、リアルに描いている。
この辺りの演出力は、他の追随を許さない確固たるものを感じる。
さすがはロッセリーニといった演出だ。

バーグマンは、本作では(?)とても美しく、本作の後にロッセリーニと駆け落ちしたというのも納得の雰囲気。
他の作品ではそんなに魅力的に感じなかったバーグマンが、本作ではその魅力を十二分に発揮していた。
これはロッセリーニとバーグマンの相性を象徴しているかのようで、微笑ましい。

痛烈でいて、リアルなラストの描写は、「ハッピーエンド」とか「バッドエンド」とか「アっと言わせるだけのラスト」とかに勝手に縛られているハリウッド映画とは異なる、別格の余韻を残した。
にじばぶさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-03-10 22:33:27)
その他情報
作品のレビュー数 4件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.22
このレビューの偏差値 50.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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