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杏っ子 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 杏っ子
製作国
上映時間110分
劇場公開日 1958-05-13
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 よっしゃ~!やっと観れたー!
映画館で運良く上映された為、この度、めでたく観ることができました。

香川京子主演で、監督が成瀬巳喜男とくれば、ハズレはまずありえません。
香川京子ですが、本作では苦しむ女性を演じています。
しかし、とても芯が強く、夫である木村功に苛められても決してへこたれません。
強い女性を演じさせても、全く違和感なく演じきるところは、さすが香川京子です。

本作は、いわば成瀬作品のお決まりパターンで、どんなに衝突しあっても夫婦である限り決して別れないという内容です。
現代においては、離婚というものが決して珍しいものではない為、ここまでして夫婦という関係を維持するという行為は、理解し難いのも事実です。

しかし、夫婦という形式はとっていますが、本作のこういった内容は、人生の色んな局面で教訓となることでしょう。
苦しいことがあっても決してへこたれず、最後まで粘り、頑張り続ける。
これは、例えば仕事などにも当てはまる人生訓です。

本作の中で山村聰が言います。
「苦しいことがあっても、一休みしてそれで回復したら、また頑張るんだ。そして倒れるまでとことんやり切るんだ。」
と。
最後にこの様な内容のセリフが出てきて、作品は幕を閉じます。
苦しいことはあるが、明日から何とかやっていこう、乗り越えよう、そんな勇気が湧いてくる素晴らしい作品でした。
にじばぶさん [映画館(邦画)] 7点(2008-06-08 00:07:41)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 5件
作品の平均点 6.80点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.75
このレビューの偏差値 53.57
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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