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象は静かに座っている のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 象は静かに座っている
製作国
上映時間234分
ジャンルドラマ,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 閉塞した中国のある町。
そこで3人の男女が町で窮屈な思いをする。
さて、それぞれがそこで別の町の動物園に象を見に行こうという話である。

やがて、ここに一人の不良が焦点に上がる。
町の不良の頭で、いじめをする実業家の息子の兄だ。

この兄が実によく描けてる。
不良だからと言って、すぐに暴行を加えるタイプではない。
実に魅力のある不良だ。

弟を殺され、実業家の親が、殺した学生を探し回っているときに、
その不良の兄は、弟は嫌いだったと、その学生を逃がそうとする。
ここで大きな見せ場がある。
その携帯を盗んだ友だちが、銃を持って、その不良を撃つのだ。

この学生、不良、女子高生を中心に描かれているが、ここに老人が加わる。

こうしてラスト、町に窮屈な思いをした3人が、バスに乗って、町を出る。
そこで最後、象の鳴き声が聞こえて終わる。

さて、この監督は自死してしまった。
これほどの作品をつくる才能が何故?
彼も、どこに逃げ場のないこの世界から逃げ出したかったのかもしれない。

合掌。
トントさん [DVD(字幕)] 8点(2021-05-24 13:16:12)
その他情報
作品のレビュー数 2件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.00
このレビューの偏差値 60.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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