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悪霊島 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 悪霊島
製作国
上映時間131分
劇場公開日 1981-10-03
ジャンルサスペンス,犯罪もの,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 原作自体がミステリーとしてはたいしたことがなく、犯人が誰か一発でわかるので原作にはない双子の設定を導入して多少謎に深みを持たしている。東宝の獄門島と違いこちらの改変はそこそこ成功といえるのではないでしょうか。ただ、この映画の主題は戦後色濃く残る封建的価値観と高度成長期の自由な価値観とのぶつかり合いにあるので、ミステリー的な要素などどうでもいいというのが本当のところでしょう。「誇りも守るべきものも持たないものなどどんどん死ねばいい」という大膳とそれに異を唱える金田一の会話のシーンがよかった。戦前回帰というわけではないけれどややきな臭い今のご時勢にみると、価値観の対立はいつの時代にもあるのだなとちょっと感慨深い。役者的には佐分利信のかつらと、石橋蓮司の女装が軽いつぼだった。伊丹十三、古尾谷雅人、室田日出男、みんな若くして逝ってしまった。そういう意味でも感傷的になる映画。
陽炎さん [地上波(邦画)] 6点(2007-08-02 12:57:58)
その他情報
作品のレビュー数 44件
作品の平均点 5.20点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.52
このレビューの偏差値 53.46
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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