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ヒストリー・オブ・バイオレンス のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ヒストリー・オブ・バイオレンス
製作国米,カナダ
上映時間96分
劇場公開日 2006-03-11
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,小説の映画化,漫画の映画化,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 プロットは西部劇のものでありながら観賞後の余韻は真逆と言っていいほど。冗長なシーンを一切排除し、バッサリ、スッキリとした無駄の無い出来。冒頭の疲れきった強盗二人組、トムが反撃した際のバイオレンスは強烈。この作品は全体を通して主人公=正義であるはずのトムによる暴力が最も痛々しく描かれている。クローネンバーグはたとえ正義であったり、正当防衛であってもやはり暴力は暴力であるということが描きたかったのだと思う。最近特にアクション映画などで主人公が人を殺しても、血が一滴も出ず当たり前のように流される事が多く、そういった風潮に対するクローネンバーグの警告のようにも感じた。そして何よりも、ぎこちないながらもトムを二人の子供が迎え入れるラスト。ひとまずハッピーエンドで、感動的な場面だ。トムがどれだけ素晴らしい家族を得たか、彼らがどれだけの絆で結ばれているか。最悪の状況下でそれらを改めて強く知らしめられ、同時に何か重苦しいものが心に残り、どこまでも深い余韻を持たせる。あらゆる感情を同時に表現した素晴らしいラストだ。
Sgt.Angelさん [DVD(字幕)] 8点(2008-08-29 17:23:19)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 97件
作品の平均点 7.20点
作品の点数分布
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62020.62%
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91212.37%
1055.15%
作品の標準偏差 1.41
このレビューの偏差値 54.04
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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