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X-MEN:ファースト・ジェネレーション のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 X-MEN:ファースト・ジェネレーション
製作国
上映時間131分
劇場公開日 2011-06-11
ジャンルアクション,SF,アドベンチャー,シリーズもの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 全く期待していなかったのですが、これがまさかの掘り出し物。非常によく出来ていると思います。本来のX-MENが持つ"差別"というテーマを描ききっている。私はこのシリーズが面白能力人間博覧会になっていることに非常に不満を持っていたのですが、今作はシリーズの起源であるマグニートの過去に照準を合わせる事で、その不満も吹き飛んでしまった。映画の冒頭はポーランドでのナチスによるユダヤ人虐殺のシーンから始まり、ユダヤ人の少年が若きマグニートである。これはどうみてもこのX-MENが人種差別に関する物語であるということの表明だ。マグニートは若き日に母を殺されたことに対して復讐を始める。それは形を変えて人間という種族への憎悪へと変わる。彼の親友であるチャールズはミュータントの人間への憎悪の連鎖を断ち切ろうと奔走する。この二者の関係性はあらゆる現実の団体に共通しているものだ。パレスチナでテロ活動を繰り返す急進派と、東エルサレムの解放を目指す穏健派。はたまた北アイルランドのナショナリスト・ユニオニストと、シン・フェイン党。他にも無数にあるだろう。劇中のプロフェッサーXが正しいのか、マグニートが正しいのか、明確な答えは示されない。そんなことは示すことができない。観客はどちらの心情も同等に理解できるからだ。だからこそこの映画は良作なのだ。
民朗さん [映画館(字幕)] 8点(2011-06-12 07:46:23)(良:5票)
その他情報
作品のレビュー数 83件
作品の平均点 7.67点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.32
このレビューの偏差値 51.87
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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