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銃殺(1964・英) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 銃殺(1964・英)
製作国
上映時間86分
ジャンルドラマ,法廷もの,戦争もの,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 キューブリックの『突撃』のプロットを英軍に置き換えた様な感じですが、もとは舞台劇だったそうで、戦場の廃墟が軍事法廷となりあと映されるのはハンプ二等兵が監禁されている室内だけでほとんど密室劇の様な展開です。弁護人のハーグリーブスをダーク・ボガードが演じているので、『突撃』のカーク・ダグラスとは打って変わってポーカーフェイスでお行儀のよい弁護を展開しますが、その冷淡な弁論に徐々に感情がこもってゆく演技が秀逸です。ハンプ二等兵は個性がない平凡そうな男で、その当り前さが戦場にいる普通の兵士たちを代表している様な演出です。 弁護は成功したかの様に見えましたが、「攻撃前に士気を高める必要がある」という将軍からのお達しで判決はあえなく有罪・銃殺。なんの救いもない結末ですが、「彼にはなんの軍功もない、ただ生き残ってきただけの臆病ものだ」「生き残ることが罪だとおっしゃるのですか?」、このやり取りに重い反戦のメッセージが込められていました。
S&Sさん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-09 22:25:03)
その他情報
作品のレビュー数 4件
作品の平均点 7.25点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.83
このレビューの偏差値 60.91
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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