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姉妹(1955) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 姉妹(1955)
製作国
上映時間95分
劇場公開日 1955-04-10
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 これは名作。基本は姉と妹を中心に家族を描いた作で、2人姉妹なので簡略版『若草物語』といった感じ。短いエピソードで構成されているのも共通していますし、はっちゃんの家へ掃除に行くあたりも、『若草物語』を連想させます。序盤は笑える話が多く引き込まれて見ていると、徐々に重いテーマが顔をのぞかせるあたり、うまい構成です。社会問題についていろいろ取り上げていますが、現実的なのは問題提起をしても大して解決されないまま終わること。多くのエピソードが連なっているということもありますが、世の中の問題はそんな簡単に解決できないということを素直に現しています。そんな社会の“壁”に対し、やはり素直な想いで立ち向かってゆく中原ひとみがものすごくさわやか。彼女のまっすぐな気持ちが本作最大の魅力でしょう。
この作品、原作も絶版ですし映画のDVDも廃盤のようです。作中「めくら」や「かたわ」といった言葉が出てくるのが原因かもしれませんが、時代がどうのこうのというよりは、そうした言葉を使わないと表現できないこともあるのです。本作ではまさにそうした使われ方をしており、単純に「差別語が出てくるから」という理由で入手困難であるとすれば、非常に残念です。これはぜひ、多くの人に見てもらいたい作品ですので。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2012-10-13 20:14:52)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 7.71点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.28
このレビューの偏差値 57.88
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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