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ゴジラ(1984) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ゴジラ(1984)
製作国
上映時間103分
劇場公開日 1984-12-15
ジャンルSF,シリーズもの,パニックもの,特撮もの,モンスター映画
レビュー情報
《ネタバレ》 公開当時から、かなり評判は悪かったですね。まああの時はチャンピオンまつりの反動から「悪のゴジラ」が期待されていたので、その点からするとやはり物足りないです。本作でのゴジラは、エネルギー補給のために原潜や原発を襲ったり、帰巣本能を利用して三原山に誘導されたりと、生物的な側面が出ています。いわばモンスターではなくクリーチャーとして描かれているわけで、そのあたりも従来のゴジラ像と異なっていたと思います。
ドラマ的には「もしゴジラが現れたら」というシミュレーション・ムービーという発想で作られていて、その点は高く評価されてもいいと思います。その割には、スーパーXのような超兵器が登場していて、違和感を感じるのですが。また、政府側と牧たち民間人との描きわけ・コンビネーションもうまくいっていなかったと思います。
本作の最大の欠点は、とにかくテンポが悪いこと。全体としてもっさりとした印象を受け、緊張感もありません。核ミサイルが迫って避難命令が出たはずなのに、ゴジラのまわりに群衆がいるとか、わけがわかりません。また、パニック映画の要素もあるようですが、そのあたりの段取り(宅麻伸のヘリの場面や、そのあとの崩壊しそうなビルからの脱出)も悪い。しかし一番ひどいのは、出なくてもまったく関係のない浮浪者。このあたり、「映画会社の思惑」が透けて見えすぎて、観客としては白けるしかありません。
ということで、アイデアはいいと思うのですが、どうも映画製作側のノウハウが、それを表現できるだけのものではなかったという気がします。しかしまあ、今でもそれほど低くは評価できない作ですね。内容自体は好きなもんで。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-11-29 10:45:25)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 62件
作品の平均点 5.03点
作品の点数分布
011.61%
123.23%
223.23%
31016.13%
41219.35%
51422.58%
6914.52%
734.84%
834.84%
911.61%
1058.06%
作品の標準偏差 2.26
このレビューの偏差値 51.90
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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