Menu
 > 作品
 > ス行
 > 素直な悪女
 > アングロファイルさんのレビュー
素直な悪女 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 素直な悪女
製作国仏,伊
上映時間91分
劇場公開日 1957-05-21
ジャンルドラマ,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 どこが悪女なんだか。まわりの男が勝手に騒いでいるだけで、それを「女がエロイせいだ」と言うのは、一方的に責任転嫁してるだけ。女が挑発したからレイプしてもいいという理屈と同じですよ。特に長男は、ジュリエットに対して「一晩寝れば十分」と言ったり、あげくの果てには売春婦扱いしたりしてますし。
しかし当のジュリエットは、長男に対する思慕を捨てきれず、ミシェルと結婚しても悶々として過ごす日々。そんな迷える娘の心情をブリジット・バルドーが繊細に演じていて、私としてはそちらの方に魅せられました。まあこれに関してはミシェルがいまいち覇気がない、ということがあるようで。鬱屈を吹き飛ばすかのように踊り狂ったあと、ミシェルに平手打ちされてやっと平静に戻るわけですが、これはミシェルが夫としての「力強さ」を示したことが原因でしょう。つまりこの映画は、とことん男目線のマッチョな思想で作られています。そのあたりがどうしようもなく古いというか、かび臭い時代遅れなわけですが、先にも書いたような、自分でもどうしようもない思いに悩むジュリエットには、青春ドラマとして現代にも通ずるところがあって、そのあたりを高く評価しておきます。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-22 20:39:32)
その他情報
作品のレビュー数 18件
作品の平均点 5.67点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4422.22%
5527.78%
6316.67%
7527.78%
815.56%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.25
このレビューの偏差値 58.57
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
素直な悪女のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS