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マルタの鷹(1941) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 マルタの鷹(1941)
製作国
上映時間101分
劇場公開日 1951-01-26
ジャンルサスペンス,モノクロ映画,犯罪もの,ミステリー,ハードボイルド,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 聞いたところによると、この映画は原作からセリフと人物の動きだけを抜き出し、それでシナリオを作ったそうです。客観的な描写に徹したハードボイルド小説の映画化としては、理にかなっているでしょう。ただし上映時間が限られていたためか、セリフがやたら早口になっています。とはいえ、映画のテンポ自体はたいへんよく、展開が早いので、マイナスばかりというわけでもありません。
原作は学生時代に読み、意外と面白かった記憶があります。改めて映画を見てみると、ミステリーとしての要素よりも、スペイドの探偵としての矜持に強く惹かれます。正体不明の相手との、虚々実々のやりとりも面白い。そのやりとり自体が魅力なのであって、話がどう転がるかということは、その結果でしかない。そういう意味では、その場面だけの刹那的な魅力を感じられるかどうかが、評価の分かれ目かもしれません。
ちなみにレイモンド・チャンドラーの(映画化)作品にもそういうところがありますが、ハメットはチャンドラーと違い、長編小説をちゃんと構成できるだけの力量を持っていた。それが映画作品にもよく表れています。この筋書きもチャンドラーが書いたら、行き当たりばったりでわけのわからない代物になっていたでしょうね。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-14 18:13:31)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 34件
作品の平均点 6.32点
作品の点数分布
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6514.71%
71132.35%
8411.76%
925.88%
1012.94%
作品の標準偏差 1.66
このレビューの偏差値 52.46
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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