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慕情(1955) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 慕情(1955)
製作国
上映時間102分
劇場公開日 1955-11-18
ジャンルドラマ,ラブストーリー,戦争もの,医学もの,実話もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 主題歌は音楽の教科書にも載っていて有名でしたが、映画の方はロマンスという以外あまりよく知りませんでした。まあラブストーリーとしてはこんなものでしょう。実話が元というのは初耳でした。
それよりも興味深かったのは、共産党の扱い。中国からは香港に逃れてくる人がたくさんいるし、スーインの妹は共産党に狙われないよう外国人と親しくなる。マークは朝鮮戦争の取材に行って亡くなり、はっきりとはしていませんが、北軍の攻撃が原因でしょう。つまり本作での社会主義・共産党というのは完全な悪役で、ほぼ全否定されています。ハリウッドでマッカーシズムが猛威を振るったのは1950年代前半のようですが、それと関係があるのでしょうか。もっとも、本作が公開された前年の1954年12月2日にマッカーシーは失脚することになり、反共産主義の映画としては時機を逸したと言えるかもしれません。
本作が主題歌以外あまり話題にならないのは、ラブストーリーとしてありきたりなだけでなく、政治的な問題もあるのではないかと思えました。
あと、中国難民の女の子に歌を歌わせたら、「フレール・ジャック」だったのには驚きました(しかも中国語の詞)。
アングロファイルさん [映画館(字幕)] 7点(2013-10-06 22:29:15)
その他情報
作品のレビュー数 30件
作品の平均点 6.17点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.37
このレビューの偏差値 54.45
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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