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《ネタバレ》 この作り込み方は満点だろう。主演の妻夫木をフツーに設定して、脇役たちに特色をあたえる。とくに玉木が好感度の点でおいしい役柄だ。人間の行動をわざと物理的な作用反作用(ほんらい低級な大衆心理)に貶めて、その大衆化現象(他人志向の集団心理はほんらい深刻な問題だ)をおおらかに愉しむこと。なんといっても良いのは問答無用に弾ける若さ。徹底的に視覚(見る見られる)をテーマにしているのがまさに映画の映画であって、憧れで眞鍋を見る黒い(逆説的な)ゴーグルの男子学生たちのシーンなど、よくできている。映画の中の「見る見られる」を観客が見るというより、もう観客自体が映画の中に入っている感じ、見事にハメられている。
【ひと3】さん [DVD(邦画)] 10点(2025-07-02 22:16:35)
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