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《ネタバレ》 まあ単純に楽しめばいいのだろう、歌あり踊りありのインド映画のようにロマンティックに。ロマンティックとはこの場合、それが束の間のことであっても、近代的個人が共同体との和合を回復し、孤独を解消するようなことである(ジョン・フォードにとっての「故郷」アイルランドへの帰還)。が、敢えて無粋を承知で言うなれば、これはまさにホモソーシャルな三角形の見本のような映画。「女性の交換」をめぐり、みずからすすんで瑕疵のない交換物たろうとして持参金にプライドをかけて固執する花嫁、この花嫁を挟んで対立する花嫁の兄と花婿。やがて、マッチョな「暴力」を介した男同士の相互承認関係で「ハッピーエンド」。あくまで男社会の支配なのだな。
【ひと3】さん [DVD(字幕)] 6点(2025-06-16 21:39:07)
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