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《ネタバレ》 今でこそ、この映画の評判の悪さにも納得がいくが、当時の私にはまったく思っても見なかった。前作のすばらしいできばえとあの衝撃的なラストシーンであれば、続編を見たいと思ったのは当然のことである。そして、人類の生き残りで口のきけないノヴァの魅力に、もう一度見てみたかった。
映画は廃墟の街ニューヨークから、さらに発展していく。禁断の地区とは何なのか、どうして人間を猿が支配する世界になったのかと。とにかく前半は前作のすばらしさをそのまま引き継いでいた。 ところが謎の地底人が出現し、テレパシーは使う、肝心の主人公テイラーはいなくなる。このあたりから、とたん様相が変わってきた。そしてあのコバルト爆弾を神に祀る信仰心、これはどうなることだろうと猿の軍団と地底人の対決を見守っていたら、最終的にあんなことに・・・。 そういえば、あの頃は米国ではベトナム反戦運動、日本では安保反対闘争、平和への思いが特に強かった時代でもある。また米ソ冷戦の時代であり、核実験や核開発が盛んだった時代でもある。互いに相手国を壊滅させるだけの核兵器を持ち、均等を図ることによって平和を保つ、いわゆる核抑止力が公然と大手を振っていた時代である。 映画はこの抑止力が全くの無意味、世界全滅へと向かう何者でもないことを証明するかのごとく終わる。 これで、この映画も完結した、悲惨な結末だとその時はそう思った。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-06-10 00:29:31)
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