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アラバマ物語 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アラバマ物語
製作国
上映時間129分
劇場公開日 1963-06-08
ジャンルドラマ,法廷もの,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 良い映画だとは思うが、グレゴリー・ペックのアティカスはできすぎ。1930年代の米国南部では、黒人差別は相当なもので人権無視は当たり前であった。映画の裁判シーンでもわかるように、判事や弁護士をはじめ陪審員に至るまですべて白人、黒人は傍聴すら2階席という有様だった。そういう裁判では初めから黒人に有利な判決は考えられなかったのである。
アラバマ州において、黒人の人権運動が起こるのは1955年のバスボイコット事件(黒人女性が白人に座席を譲らなかったために逮捕されたことによる)であり、有名な若きキング牧師の抗議活動もこれから始まったのである。
映画ではグレゴリー・ペックの弁護士が正義で、黒人差別をする側が異端のように描かれているが、当時の状況ではまったく逆であったろうと思われる。であるから、良い映画ではあるが、でっち上げや事実をねじ曲げる米国の正義というものも感じられる。
気になるのは題名、日本名の「アラバマ物語」は何の差し障りもないが、原題の「To Kill A Mockingbird」(モノマネ鳥を殺すには)のMockingbirdは何を指しているのだろうか。何となく不気味なものを感じる。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 5点(2011-04-22 20:02:45)
その他情報
作品のレビュー数 99件
作品の平均点 7.74点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.67
このレビューの偏差値 40.15
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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