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《ネタバレ》 とてもこじんまりとまとまってしまった感はありますが、ハウルやポニョのようなぶっとんだ展開よりかは好きです。
とても狭い世界のストーリー。なのでそこで描かれる人間関係なんかがストーリーの主軸になっていくのでしょう。 ですがこの作品で描かれる人間関係って結構希薄。病弱の男の子。小人のアリエッティ。アリエッティの家族。小人を捕まえようとするハルさん。おまけで猫。基本はこの人たちだけのストーリーなんですけど、登場人物が少ないわりに、心の交流みたいなもんが後半僅かにしか描かれません。 そもそもアリエッティたちが引越しを余儀なくされたのは、翔のエゴが原因。なのにわずかな交流で、まるで旧知の間柄のようにアリエッティと翔が別れの挨拶を交わすラストシーンには若干の違和感を感じます。 また、翔がなぜアリエッティ達が住んでいる場所をいとも容易く見つけられたのか、説明不足な部分も多い。 とは言え、アニメ映画として非常に完成度が高いのも確か。 小人目線の世界の再構築はとてもわくわくして面白い。 また、ハルさんがからみはじめてからはちょっとサスペンスフルな展開が面白い。ハルさんがアリエッティの母を見つけちゃうシーンはもはやホラー。『みぃ~つけた~』は怖すぎるでしょう。 翔の部屋に鍵をかけちゃうハルさん。クビにされたっておかしくないでしょうにそこはスルー。 ハルさんがこの作品を盛り上げてくれたのは間違いないですが、なぜハルさんが小人の捕獲にそこまで情熱を燃やすのかは謎のまま。 【たきたて】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2021-03-24 13:43:02)(良:3票)
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