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《ネタバレ》 前作同様、美しくかわいい映像が見ているだけで楽しませてくれます。
なかでも特に素晴らしかったのが『ロンドンの飛び出す絵本』。 この本を開いたパディントンは、またたくまに想像の翼を広げます。 パディントンが描いた空想の世界は絵本の世界。絵本の中で、自分とルーシーおばさんが再会します。2人で紙細工で出来た本物より美しいロンドンを見て回ります。なんて夢のある映像体験なんでしょう。このシーンだけでも見る価値があります。 今作はすでにパディントンが街に溶け込んでいるシーンからスタート。 オープニングで、当然のように自転車の女性の後部座席に座るパディントン。お礼にサンドイッチをわけてあげます。近所のおじさんに『鍵忘れないでー』と声をかけ、ごみ収集車に当たり前のように便乗させてもらう。いろんな人と仲良くなっているのが一目でわかる最高のシーンです。 劇中窓ふきの仕事をしているパディントンが、『ウチはいい。窓を拭いても金は出さんぞ』と冷たくあしらわれます。 ところが、『わかりました。でも汚れているから拭いておきますね。』と無償で窓を拭いてあげるパディントン。 そしてこの窓ふきが、ひとつの恋を成就させるきっかけになるのです。 なるほど、こーゆー感じで、他の人たちとも仲良くなったんだろーなー、と感じさせてくれる一幕。 パディントン本人には『人に親切にしてあげた』なんて自覚もないまま、出会ったひとたちを最後には幸せにしてきたんだろーなと。 そして結果自分も周りから親切にしてもらって。でも自分がなにかしてあげたなんて思ってないから、『ロンドンの人たちは親切です』なんて感想にいきつくんでしょうね~。 「1」では描けない、続編ならではのこの多幸感はたまらないですね~。 ヒュー・グラントがパディントンに罪を着せてのうのうとしていたり。パディントンが無実の罪で簡単に投獄されちゃったり。ナックルズたちがパディントンをだまして脱獄しちゃったり。ジョナサンが勝手に汽車を走らせちゃったり。 この辺りのモラルの無さや違法性に若干の居心地の悪さを感じながらも、ラストのサプライズではしっかり感動しちゃいました。 【たきたて】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2025-06-25 06:57:27)(良:2票) 《新規》
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