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PERFECT BLUE のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 PERFECT BLUE
製作国
上映時間81分
ジャンルホラー,サスペンス,アニメ,犯罪もの,ミステリー,アイドルもの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  序盤から中盤にかけて、アイドル未麻の女優転身までのくだりがかなり面白かった。事務所の社長と、未麻のマネージャーで元アイドルのルミの言い争いがリアルで、その二人の間に挟まれて思い悩む未麻の様子がよく描かれていたと思います。所謂サクセスストーリーものとしての始まり方が良かったと。
 中盤以降は物語のテイストは一気に幻想的なサスペンス路線へ。精神的に辛い仕事が続く未麻は、次第に現実と虚構の区別がつかなくなりはじめるほど衰弱していきます。その未麻の視点を私たちの視点と重ね合わせることで、私たちにも何が現実なのか分からなくさせていくわけですね。
 方法論として否定する気はありませんが、濫用は感心できません。そりゃあ、これだけ画面が切り替わりまくり、虚構のシーンを挟みまくれば混乱しますよ。最初は、「あぁ、なんだ夢だったんだ、すげぇ・・・」「あ、これも夢だったんだ・・・」で、驚きと感心があったのですが、あまりにその手法を使い続けるものだから見ているうちにちょっと疲れてきたうえに飽きてきました。
 夢のシーンっていうのはさ、現実の中にベストなタイミングで挿入するからこそ、効果てきめんなのではないかと思うわけです。この作品の使い方は、ちょっとずるいというか、逃げにさえ見えてしまいます。(逃げているわけではないのでしょうけど。)
 せっかく正統派のオチを用意しているわけですからね、夢のシーンの濫用だけが残念です。
たきたてさん [DVD(字幕)] 6点(2013-05-05 14:43:23)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 82件
作品の平均点 6.57点
作品の点数分布
000.00%
111.22%
233.66%
311.22%
433.66%
5910.98%
61518.29%
72732.93%
81518.29%
978.54%
1011.22%
作品の標準偏差 1.72
このレビューの偏差値 48.06
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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