Menu
 > 作品
 > コ行
 > コーカサスの虜
 > たきたてさんのレビュー
コーカサスの虜 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 コーカサスの虜
製作国露,カザフスタン
上映時間95分
劇場公開日 1997-03-29
ジャンルドラマ,戦争もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  娯楽性を一切排除した真面目一色の反戦映画です。そこにはドラマチックな展開もなければ、サスペンスもミステリーもない、事実の連続を淡々と切り取っては画面に映し出していくだけの作品です。
 食器を洗うところや郵便事情、家の中の様子や子供たちの遊びなど、普通はそれほどクローズアップされない戦時下にある人々の様子を映し出しているところは大変に興味深かったです。ただ逆に言えばそういった真面目さが仇となり、映画を観ることへの満足感が得られにくかったのも事実です。
 逃亡を企ててからラストまではストーリーが大きく動きますので、そこは良かったのです。ただそれまでがはっきり言ってしまえば工夫がなさすぎる展開と演出。それに、長い時間をかけた割には、言うほど捕虜の二人と村の人達に十分な心の交流がなされているように感じられなかったんです。だから、ラストで見逃してもらうのにも、どちらかというと若干の違和感を感じます。ヘリを見送るシーンでもこれから起こることの予想はつくものの、その不条理さがいまひとつ伝わりきれてこないんです。
 よく出来ている作品ではありますが、物足りない作品でもあります。
たきたてさん [DVD(字幕)] 5点(2014-05-01 20:52:00)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 24件
作品の平均点 7.42点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
414.17%
5312.50%
628.33%
7729.17%
8312.50%
9625.00%
1028.33%
作品の標準偏差 1.63
このレビューの偏差値 40.91
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
コーカサスの虜のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS