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《ネタバレ》 アクションは素晴らしいのですが、ストーリーと世界観は苦手なタイプ。
こーゆーSFって、よほど上手く作ってくれないと、世界が小さく見えてしまって、いまいちノリきれません。 上手いSFは、劇中で表現しきれない部分を、観る人が自然と想像力で補って、頭の中で世界を広げていく面白さがあります。 この作品では、残念ながら想像力が働きません。だから世界も広がらないのです。 そしてアイデア。『感情の抑制』という非常に曖昧な物差しをもってきましたね。 ストーリーの核となる、『妻』『同僚』『ヒロイン?』の処刑。その理由が『感情規制違反』という凄く曖昧なルールによるもので、ピンときません。本当は悲劇なのでしょうが、悲劇と感じさせるための演出ができているとは言いがたいです。 そして、薬をやめ、感情が戻る主人公。その主人公が取る行動。これが凄い。 『子犬』を助けるために仲間を皆殺しにする主人公。 『反乱軍?』を助けるために仲間を皆殺しにする主人公。 感情が戻ったのに、仲間を皆殺しにすることにまるで躊躇がありません。 『そもそも論』になっちゃいますが、『感情が戻ったから、現体制は敵』っていう極論は、この作品が投げかけているテーマに対して、あまりに浅はかな『答え』だと思います。 それに、プレストンがやっていることは、ファーザーがやっていることとなんら変わりません。『権力』が『暴力』にすり替わっただけのやはり『独裁』なのです。 『人類総ロボトミー手術』という破滅的なアイデアは良かったのですが、まさにアイデア先行の出たとこ勝負ストーリー。 ただこの作品、アクションだけは飛びぬけて素晴らしい。 あまりにアクションが爽快すぎるので、それだけでも面白かったです。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-04-03 02:21:42)(良:1票)
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