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セントラル・ステーション のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 セントラル・ステーション
製作国ブラジル,仏
上映時間111分
劇場公開日 1999-01-23
ジャンルドラマ,ロードムービー
レビュー情報
《ネタバレ》 この映画の熱量の高さにすっかりあてられてしまった。ブラジル社会へのカルチャーショックといってもいい。21世紀、この情報化社会になっても映像で迫る”極端さ””すべての物事の濃さ”には一日本人としてただ圧倒されるのみ。駅にあふれる人人人、万引きしただけで射殺され、駅に子どもが一人寝ていても誰も顧みない。代筆屋が商売になる識字率の低さ、臓器売買の闇。まず舞台となるこの社会が容赦ないのですっかり肝を潰された。なんとゆるくないことか。
ドーラは、皆ひどいオバサンだと言うけれど、たぶんかの国では「普通の」平均的な大人なのだと思う。社会そのものがサバイバルな状況では、山といる孤児一人ひとりにかまっていたらキリが無いのだ。
男の子が良い。私が少年にめっぽう弱いということを差し引いても。ジョズエはサバイバル社会の子らしくめそめそはしないけど、そこは子ども、若い頃のジュリエット・ビノシュに似たキレイな顔を時々ふっと曇らせる。ドーラとけんかし、だけど頼りにもし、彼女がへこんだら逆に励ます。ああ泣ける。
まったく予想もつかなかった終盤の展開は素晴らしかった。奇跡的に見つかった暖かな血のつながりと、ドーラ曰く「飲んだくれ」父親のおぼろげな実像。ああ良いラストだった。もうドーラは他人の手紙を投函せずにしておいたりはしないだろう。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2017-01-22 18:18:51)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 77件
作品の平均点 7.05点
作品の点数分布
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345.19%
467.79%
567.79%
61114.29%
71722.08%
81418.18%
91012.99%
10911.69%
作品の標準偏差 1.93
このレビューの偏差値 57.89
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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