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ハンガー(1983) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ハンガー(1983)
製作国
上映時間96分
劇場公開日 1984-04-06
ジャンルドラマ,ホラー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 先日逝ってしまったD・ボウイ氏。本当に美しいなあ。ドヌーブもさすがの美貌だなあ。ヨーロッパ型美形のお二方が揃ってのヴァンパイアはハマりすぎて画が完璧だ。吸血鬼はやっぱりヨーロッパ出身でないと、との思いを強くする。白っぽい粒子がキラキラしているような映像は幽玄さを醸し、現代のニューヨークにおいてもゴシックな芳香が漂う。早々とボウイ氏が降りた後釜はスーザン・サランドンと、急に20世紀顔になってしまうのは少々惜しかった。
お話はポーの一族さながら、永遠を生きる彼らの不変の苦悩がベースではあるけれど、半分人間の血が入っている者は死ぬに死に切れないという恐ろしいオチがついててびっくりだ。これではボウイさんは”永遠の命詐欺”に遭ったみたいなものではないか。何世紀にもわたる過去の被害者たちが朽ちかけた肉体を引きずってカトリーヌにすがりつく場面は恐いけど可哀想でもあった。
思いもよらない逆転打を放ったサランドンの横顔と、ドヌーブの切ない呼びかけ。徹頭徹尾クールな美学を貫いた感のあるラスト。
tottokoさん [ビデオ(字幕)] 7点(2016-03-05 00:40:41)
その他情報
作品のレビュー数 16件
作品の平均点 6.44点
作品の点数分布
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216.25%
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6743.75%
7318.75%
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916.25%
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作品の標準偏差 1.54
このレビューの偏差値 52.37
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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