タイトル名	イベント・ホライゾン
製作国	米,英
上映時間	96分
劇場公開日	1997-11-15
ジャンル	ホラー,サスペンス,ＳＦ

後半、グロに走るまでは重厚な美術に目を奪われて期待値はかなり高かったのですよ。漏れ出した冷却水が無重力でぷわぷわしていたり、”重力を入れた”ら浮遊していた死体が肉塊となって落下したりの描写は宇宙船内部の画としてはかなりのハイレベルであります。
それがなあ。”宇宙の果ての究極の悪夢”がたかだか拷問であるはずがない。肉体的苦痛を伴うグロテスクをわざわざ海王星近辺で行う意味が一体どこに？
映像が見事なものだから、「わーすごく遠い所まで来ちゃった、宇宙って怖いなあ」と心理的には充分ぞくぞくしていたのです。その「獏とした不安」が単なるスプラッタ現象になっちゃった時の落胆つうか脳が「え？」と混乱するというか。ラテン語まで持ち出して哲学的な雰囲気も醸していたのにねえ。なんだかな。

作品のレビュー数	77件
作品の平均点	5.91点
作品の点数分布	0 1 1.30％ 1 0 0.00％ 2 2 2.60％ 3 4 5.19％ 4 9 11.69％ 5 13 16.88％ 6 15 19.48％ 7 20 25.97％ 8 10 12.99％ 9 2 2.60％ 10 1 1.30％
作品の標準偏差	1.79
このレビューの偏差値	47.16 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値