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《ネタバレ》 清と濁、美と醜の対比が極めてくっきりしている。人も風景も。
劇中、美しい白浜でドラマを繰り広げるのは主に美人のヒロインと英国軍人で、陸の貧民層の者たちはやって来ない。彼らが海辺に来るシーンは嵐で大荒れの時のみ。 ヒロインと英国人の逢瀬は森の中でこれも美しく撮られてるけど、街に入ると色彩は一気にくすみ、人の意地悪が渦巻いてて主人公がこの先良くないコトになるだろうとは嫌でも想像できてしまう。 キレイからキツイへの振れ幅が大きくて、ずっと落ち着かなかった。監督の狙い通りかな。 印象強い映画ではあるけど意外と感動は少ない。教師である夫の菩薩のような愛の深さと、一見ガサツな人間味あふれる神父の存在が際立っていますが。 つまるところ終幕のバス停まで来てくれたあの二人だけがこの寒村でまともな魂を持っていたということかな。あ、あと花を摘んでてくれた女の子も。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2025-07-18 23:11:18)《新規》
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