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her 世界でひとつの彼女 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 her 世界でひとつの彼女
製作国
上映時間126分
劇場公開日 2014-06-28
ジャンルドラマ,SF,ラブストーリー
レビュー情報
《ネタバレ》 人が作ったプログラムからいったん本物の人間のように進化して、そこからさらに別の超越的存在になっていく、という段階を踏む発想は、ほかにあったか知らないが個人的にはユニークに思われる。ただしその本物の人間の段階では妙に性欲がらみのことが重視されていたようで、まるでエロがなければ人間の本質に迫れないとでも思っているようなのはあまり納得しない。人類の活動力の根源は性欲だとかいう前提なのかも知れないが、それならOSなどでなく普通に人工知能搭載のラブドールにしておけばいいだろうとしか思えない。
それでも前半はほのぼのした笑いもあって結構いい雰囲気だったが、後に行くほど醒めてしまって終わり方だけを気にする状態になっていく。全編を通じて何らかの人間ドラマが展開されていたようでいて、結局最後まで何が言いたいのかはわからなかった。人類が特定の個体に特別の関係を求めようとすること自体が間違っているという想定だったのなら、ほとんど破滅的な近未来像ということになる。
どうも自分としては乗れない感じの話だったが、しかし主人公が比較的親しみやすいキャラクターだったのは安心できた。また大学時代からの友人も感じのいい人物で、この二人の関係は(非常に微妙だが)これからも大切にした方がいい。

なお余談として、舞台は一応ロサンゼルスということになっていたが(街頭の路線図、元妻の台詞、小包の宛名)、なぜか特定のアジア系住民が目立つのが近未来の姿のようである。劇中ニュースによればインドは併合されるらしいので警戒が必要だ。そのほか素朴な疑問として、いわゆる膝かっくんというのは世界的に分布しているものだったのか??
かっぱ堰さん [DVD(字幕)] 4点(2017-12-31 19:26:01)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 56件
作品の平均点 6.36点
作品の点数分布
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211.79%
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423.57%
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61933.93%
71730.36%
847.14%
947.14%
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作品の標準偏差 1.30
このレビューの偏差値 36.08
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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