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《ネタバレ》 元ネタ「ジャッカルの日」の原作本とも1973年の映画版とも異なる本作、暗殺者がジャッカルという名前と、試し撃ちをする以外には特に類似点は無いような気すらします。作品の出来映えは1973年版と比較するとあまりにもご都合主義が多くて散漫な仕上がりだったように思います。ダメな点をいちいち箇条書きにすることはしませんが、とにかく脚本自体がダメだったような気がします。
しかしジャッカル(ブルース・ウィリス)を筆頭に出演陣は結構頑張っていて、決してつまらない作品とは言い切れません。ロマンス要素、謎解き要素、宿敵同士の対決など見どころは多く、特にブルース・ウィリスの七変化はかなりの見ものでした。出来映えの悪さは決して出演陣のせいではなく、むしろ演者は豪華すぎるくらいだしかなり頑張っていたと思います。 余談ですが、、オリジナル「ジャッカルの日」はよく出来た作品でしたが、しかし古い作品&地味&ドキュメンタリー風でちょっと退屈してしまうような作品でもありました(個人の感想)。エンタメとして考えた場合、むしろ本作のほうがより観客を楽しませようという気概すら感じられて非常に好感が持てます。ヴァレンティーナ・コスロヴァ(ダイアン・ヴェノーラ)もかなり贅沢な使われ方をしていて素晴らしい最期を見せてくれますし、映画自体のラスト、電話一本で唐突に駆け付けるイザベラ(マチルダ・メイ)も全然悪くありません。いや映画としてはコレが正しい演出なのです。 そもそも論、題材が素晴らしいだけに、原作の呪縛から離れてもう少し脚本を煮詰めたほうが良さそうな作品なのかもしれません。そういった意味では本作の路線のほうが正解なのかもしれません。。演者に免じて少し甘めの点数です。 【アラジン2014】さん [インターネット(吹替)] 7点(2025-05-12 17:07:29)
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