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《ネタバレ》 原作の流れ的には、前作「フランケンシュタイン」と本作「フランケンシュタインの花嫁」の二作品でワンセットだと思います。できればインターミッションで前作と本作をつないで、本作にあった無駄と思えるシーンを省いて一つの作品として世に送り出していただきたかったところです。
本作はかなりコメディ色が強めで、明らかに不要であろう小人のエピソードや、なんなら花嫁爆誕シーンも蛇足でしかなかったかもしれません。しかしながらこれら蛇足と思われるシーンが結構面白いから困っちゃう訳ですが・・ まあとにかく皆さん同様、ラストに出てくる花嫁が1980年代パンクなのはやはり最高過ぎました。90年前にコレはcoolすぎます。。 フランケンシュタインという作品の根底部分にあるのは、やはり「意図せず生み出され、外見のせいで疎外される人間の怒りや悲しみ」だと思いますが、本作のシリーズはそれをとてもよく表現しています。これに関しては怪物(ボリス・カーロフ)の演技によるところも大きいと思いますが、原作の根底にある部分が普遍的かつ王道であるが故だとも感じます。 無責任に怪物を生み出してしまった親の罪と罰の物語でもありますが、そういった意味では前作より本作のほうがより原作に近いかもしれません。ただ個人的には怪物がドリンクを要求したり生みの親を座らせる流れはブラックジョークが過ぎるとは思いましたが・・ でも本質的にこの作品が言いたかったことはそれだろうなとも感じます。そういった意味ではラスト、崩れ落ちる塔から博士と妻が二人でお手々を繋いで逃げるシーンは少々生ぬるいと思いましたが、しかし本作も前作に負けず劣らず素晴らしい映画でした。完全に前作からの続き物ですから続けてみることをお勧めいたします。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 7点(2025-04-15 16:50:59)
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