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《ネタバレ》 誰が"聖なる蜘蛛"を育てたのか?
犯人逮捕後の終盤が本番。 法の上に宗教があり、その強大な神のもとに"浄化"を許している腐敗した社会。 犯行手口の杜撰さにいくらでも証拠があったのにも関わらず、16名の死を許してしまった。 「女性だから」「娼婦だから」と手のひら返しが当たり前で、 アップデートされずに何百年も続けられてきた慣習が"男性の理想像"を求められている女性を縛っている。 恥部をストレートに描いた本作は当然イランでは撮影許可が下りず、劇場公開されたのかも怪しい。 行きつく先は社会問題を直視せず、責任転嫁をしないと宗教がアイデンティティの国家とその国民が一気に自壊するからだろう。 強固にデコレーションされた意識を変えない限り、第二・第三の"聖なる蜘蛛"が現われる。 息子の再現ビデオが下手なホラーよりも恐ろしい。 だが、歪んだ価値観はイスラム教だけの、イランだけの問題なのか? トランプ信奉者然り、日本の某政党支持のインフルエンサー然り、誰もがその雁字搦めに陥る可能性がある。 【Cinecdocke】さん [インターネット(字幕)] 8点(2025-06-19 23:02:56)《新規》
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