| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 JUNK HEADが大好きで、待望の続編と思ってたら前日譚とのことで、マッドマックス・フュリオサの二の舞かと思いつつも、予告編の相変わらずの変態チックな演出にワクワクしながら観に行った感じです。
劇場に着いたら「日本語吹替え版」と「日本語字幕版」の2種があり、前作は字幕版しかなかったし、劇場映画マニヤ的には当然、字幕版から観るものだろう!(独自世界の独自ヘンテコ言語の字幕&発音っていう楽しさもアリ)てことで字幕版で観ました。 視聴後Xで検索したら日本語字幕版の言及がほとんどなく「ゴニョゴニョ版」と言われてるようで東京圏の一部劇場では「ゴニョゴニョ版」となってるが地方劇場では「日本語字幕版」となってますのでお間違えなきよう、よろしくお願いします(何)。 あとSF漫画「銃夢」ばりのパンクっぽいSF世界描写については、設定が凝りまくってるのでぜひパンフレットを買いたい! と思ってたのですが劇場公開3日目にして売り切れになっており、増刷を一刻も早くお願いしたいところであります。 ストーリーおよび設定については、前日譚というので人間だったころの主人公の話と思ったらそうでもなく、まあ人間はたくさん出てきますし地下生物たちの設定と闘争についても背景がしっかり語られて、前作が根本の世界設定とか現状どうなってるのとかよくわからないまま映像で感じろとばかりに奇怪で愛らしい生態が語られていって結局全貌がよくわからないまま終わったのに対して、本作は全体を俯瞰した概要がしっかり描かれるので、なるほどそういう世界のそういう状況での話かとよくわかった感じです。 あとストーリー構成についてはなかなか入り組んでややこしいことになってますが、SF的には定番の構成で、なるほどそう来たか、という感じでした。設定を生かしたテクニカルでぶっ飛んだ想像力奔放な展開をしており、ぶっ飛びすぎて壮大な神話的物語の様相を帯びてくるのは前作同様すごいスケールで良かったです。それからこういう構成をしておくとストップモーションアニメの膨大な手間と困難さをある程度解消するいい感じの工夫にもなっていて、なるほど、と思いました。 本シリーズ作品恒例の、見てるうちにグロテスクな化け物生物たちがだんだん愛らしく見えてくるとにかく圧倒的描写力の暴力については本作でも健在で、不覚にもホロリとまた来てしまい、畜生やられた! って感じで悔しオモシロ感動しました。 あと「ゴニョゴニョ語」については、日本語としてちゃんと聞ける言葉がそこかしこに混ざっており、どこかで聞いた有名な固有名詞らしきものもしばしば混じってて、言いたい放題ヤヴェえよ! て感じに変なところで爆笑させられて楽しいので好きな方はぜひ「ゴニョゴニョ語」版も視聴されることをお勧めします。バン○イ・ナ○コとか言ってなかったか!? それから本映画シリーズは3部作構成で、最終作の「JUNK END」制作告知があり、「JUNK HEAD」の人気キャラのアレも再登場する!? ということで非常に続きも楽しみです。早く出してください! そんなところです。 【sim】さん [映画館(字幕)] 9点(2025-06-19 09:59:51)
その他情報
|
© 1997 JTNEWS |