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《ネタバレ》 この手の映画は基本字幕で観るんですが、ちょうどいい時間にやってたのが吹替版だったため吹替版で観ました。
結果として個人的には吹替版で良かったです(声も全体的に違和感なかったし)。 事前情報としては感想動画(核心のネタバレなし)を観たのと、ネット上で移民問題やなんかで批判されてるらしいって噂とSNSでグリーンランタンは良いぞってのを見かけたくらいで、グリーン・ランタンって前のヴィランシリーズ展開でポシャッたやつじゃなかったっけ? とか思いつつ観た感じです。 時間帯が昼中だったせいか家族連れなんかも来てちょっと騒がしかったかも知らん。 今回スーパーマンのリブート(リセット)ということで、一からまたやり直すという話で、最初は負けるというのも聞いておりました。 スーパーマンって色々コラボとかあった関係で神格化され過ぎてしまって、うかつに簡単に負けたことにできなくて演出に苦労してる感じでしたが、本作はヒーローとして駆け出しのまだまだひよっこ扱いだったので、そこでいったん負けて、あとで約束された勝利を得る展開は良いんじゃないかなと思ってました。 中身ですがレックスルーサーは、いかにも今風の先端技術者・起業家をしてて彼自身はそれが正しいと思ってやっており、その実行力と革新性に魅了されている人々がいるというのは実に今風で納得できる感じで良かったと思います。 グリーンランタンとそのメンバーたちは、いかにもスレた実際的なヒーローをやっててベテランの味が出てこれは好きになっちゃいますよねって感じで良かったです(手段はどうあれ結果を出すことが重要だとか、ファンアピールは重要だとか、でもヒーローの心は失ってない)。 話の展開としては非常にベタでわかりやすく、また昨今の時事問題を風刺的に描くとか意欲的な部分もありつつやってるんですけど、ヒーローものとして、正しいことは正しいとか、良くないことは良くないとか明確な信念にのっとって正々堂々描いてるのが、ヒーローエンタメのあるべき姿として実にスカッと良かったです。 導入部が、すでに付き合っている恋人同士のケンカみたいな場面になって、私は非常に楽しく観られたのですが、わかりやすいアクションじゃない上にネガティブな言葉のぶつけ合いになってるので、子供の方が見るとちょっと退屈だったかもしれません(一時退場とかされてました)。 スーパーマンが全然完璧でなく人間的で過ちもよくおかすけど、実に人間的な感情によって正しくあるべき信念に基づいて毅然と立ち向かう姿に、まさにヒーローとはこれだ! という感じでした。 あと、父親役の吹替えが故C・リープ氏のスーパーマン役(1978-1987版)の吹替をされてた、あの「宇宙戦艦ヤマト」のささきいさお氏で、ささきいさお氏の声で、父親として新しいスーパーマンを励ます言葉に往年のファンとしては思わずホロっと来てしまいましたか。 超人とかミュータントは人間じゃないから、差別されるとか、どう共存していこうみたいな問題をあつかったヒーローものを昨今しばしばよく見かけるんですけど、本作では「私も(地球で育った)同じ人間だから」とうったえる姿にはちょっと感動してしまいました。 良かったです。 【sim】さん [映画館(吹替)] 8点(2025-07-15 15:15:25)《新規》
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