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ファイト・クラブ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ファイト・クラブ
製作国米,独
上映時間139分
劇場公開日 1999-12-11
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
ヴァイオレンス映画と呼ばれるものは数多くあれど、緊張感を演出するため、または、派手なアクションを演出するためのお手軽選択肢としての暴力であることが多いと思われます。そういう意味で、本作における暴力は一線を画しています。世の中に対するフラストレーションのはけ口として、タイマンで裸の拳でただ殴り合う同好会をつくる男たちの話。殴り殴られることで得られる狂気の悦楽。骨がぶつかり合う音が鈍く響き、血がしぶきをあげて飛び散るさまは、暴力というよりは、痛みそのものであり、エンタメというよりは、狂気そのものです。自分たちの殴り合いだけに閉じていれば良かったのですが、もともとは社会に対するフラストレーションが発端であるため、主人公の意思に反してというか、潜在意識に即してというか、矛先が社会に向かっていくわけです。そして終盤に、大きなどんでん返しがしくまれ、すぐさま冒頭を再生せずにはいられないしくみ。なるほど~とうなりながら2周目を楽しめます。ここまで緻密なヴァイオレンス映画も他にないかなと。見終わった後でデヴィッド・フィンチャーと知って、なるほど納得でした。
camusonさん [インターネット(字幕)] 9点(2023-02-08 20:25:53)
その他情報
作品のレビュー数 535件
作品の平均点 7.38点
作品の点数分布
020.37%
120.37%
261.12%
3173.18%
4203.74%
5458.41%
66411.96%
79016.82%
811521.50%
99417.57%
108014.95%
作品の標準偏差 2.00
このレビューの偏差値 54.03
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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