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ブラス!

Brassed Off
1996年【英】 上映時間:107分
ドラマ音楽もの
[ブラス]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-04-15)【Olias】さん
公開開始日(1997-12-20)


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監督マーク・ハーマン
キャストピート・ポスルスウェイト(男優)ダニー
ユアン・マクレガー(男優)アンディ
タラ・フィッツジェラルド(女優)グロリア
ケネス・コリー(男優)グレーズリー
アダム・フォーガティ(男優)鉱夫
ジム・カーター[男優1948生](男優)ハリー
池田勝ダニー(日本語吹き替え版)
古澤徹アンディ(日本語吹き替え版)
島田敏(日本語吹き替え版)
田原アルノ(日本語吹き替え版)
脚本マーク・ハーマン
音楽トレヴァー・ジョーンズ
作曲エドワード・エルガー行進曲「威風堂々」第1番
ジョアキーノ・ロッシーニ「ウィリアム・テル」序曲
民謡「ダニー・ボーイ」(アイルランド民謡)
製作スティーヴ・アボット〔製作〕
配給シネカノン
字幕翻訳太田直子
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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34.《ネタバレ》 イギリス・ヨークシャーの炭鉱町のブラスバンドが全英コンテストを勝ち抜いていく素晴らしきミュージカル映画、、、ではない。この映画は、とてもポリティカルな作品であり、その全てがダニーの最後の演説にあったのではないか。

ロイヤル・アルバートホールでの大会決勝戦。炭鉱の閉鎖、失業、借金、家族離散、闘病、自殺騒動など、幾多の困難があり、それでも音楽を自らの誇りとして、バンドメンバー達は決勝の舞台に立つ。最高の演奏をして、優勝を手にした彼らの喜びは本物であったに違いない。バンドが生き甲斐であり、全てだったダニーが観客を前に言う。「以前は音楽が大事だったが、人間の大切さには及ばない」と。炭鉱が閉鎖され、失業し、生活の糧を失って、それでも彼らは音楽を続けていくことができるか? 答えはノーだと。

1984年の全英ストから10年。イギリスはサッチャー首相の元、「小さな政府」を政策の根本として財政を立て直し、様々な民営化や規制緩和を進めた。その結果、新自由主義、経済至上主義の中で地方経済はズタズタとなり、失業者が溢れることになった。そういうイギリスが抱える背景の中に、この物語はある。

アルバートホールでの決勝戦、彼らは素晴らしい演奏をして優勝した。しかし、音楽は彼らの生活を救わない。その将来に明るい希望は見えない。最後の演奏は彼らの音楽に対する信と自らの誇り、そのギリギリの成果であったが、将来に生きる希望がなければ、その意志は持続しないのだと。状況は、正にBrassed Off (うんざり)なのだ。

それでも、僕は思う。この映画の素晴らしさは、やはり音楽にこそあると。ダニーの病室の前で、メンバーたちがヘッドライトを付けながら演奏する「ダニー・ボーイ」。テナーホーンを失ったアンディが口笛を吹く。音楽は、言葉や政治、諍いを超えた感動をもたらす。それが何かを生み出すという可能性。ダニー親子を救い、彼らをギリギリのところで繋ぎとめたのは音楽だった。そういう音楽の力を感じさせる素晴らしきミュージカル映画、、、かな。やっぱり。 onomichiさん [インターネット(字幕)] 8点(2012-07-23 08:14:35)(良:1票)

33.《ネタバレ》 日本でもよく使われるシナリオの手法ですが、やはり閉鎖される炭鉱に置かれた人間たちに残された物は何か?と問いかけられた時、一つでもあるかないかで生きていく価値が変わってくる。そんな印象を受けました。
私自身、何をやっても上手くいかない人生で最近ジャムセッションのレッスンを習い始めたのですが、生きていく価値って、決してお金とか仕事ばかりではなく、胸が張り裂けんばかりの熱い情熱が必要と感じています。
「ダニー・ボーイ」、素晴らしかったですね。
優勝した帰りのバスの中で「威風堂々」を皆で演奏しながら流れていく炭鉱の閉鎖で失業した人数のテロップに、それでも私達は負けちゃいけないんだ!というメッセージが込められているような気がしました。 クロエさん [DVD(吹替)] 8点(2012-01-30 05:35:22)

32.《ネタバレ》 音楽というものは(音楽に限らず、芸術全般ですが)こうも人間にとって必要不可欠なものなのかと実感しました。最後に有終の美を飾れなかったことにも意味があると思いました。
某何とかガールズはこの映画を見習った方がいいと思いました。同じ音楽を扱った話なのに全く厚みが違う。 民朗さん [地上波(字幕)] 8点(2008-08-09 11:55:05)

31.《ネタバレ》 ブラス=金管楽器のみでの、こんな温かい音の演奏をそれまで聴いたことがなくBGMと演奏シーンだけでも楽しめた作品。運指の合っていなささには幻滅しますが・・・。
トロンボーンの彼の滑稽でもある不運さに涙。家族泣かせて買った新品にいきなりキズつけちゃうんだもんなぁ。 失言さんさん [試写会(字幕)] 8点(2008-08-02 20:02:03)

30.《ネタバレ》 最後は優勝!やったね!で大団円を迎えて終わらないところがポイントですね。
好悪はともかくとして、僕は意外に思いました。
個人的に、冴えない中年が頑張る映画が何故か大好きなので甘めになりがちですが、
悲喜交々がリアルに表現されていたと思います。
フルモンティをビターかつドライにした感じとでも言えばいいのでしょうかね。 彬彬さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-27 15:14:33)

29.紳士の国イギリス。乗り遅れそうなバスにも決して走って駆け込むことなく、上品にふるまう人々・・・。この映画で描かれるのはそんなイギリスではない。泥臭く、日々の生活を必死になって営む人々。それでも彼らには誇りがある。描かれているテーマは企業の底辺で働く人々とそれを省みないトップとのギャップ、と、企業の買収がおおきく取りざたされるようになってきた最近の日本に妙に合っている気がする。音楽もいい。私は『ダニーボーイ』に胸を打たれました。 Mum,theSanChrysさん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-08 22:53:34)

28.これって確か「フル・モンティ」と同じ頃、公開された映画ですよね。残念ながら私の住んでる所では公開されずビデオで観ましたが「フル・モンティ」同様、良い映画だなあ!何か観ていて応援したくなるそんな作品でした。 青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-14 22:37:56)

27.どんよりとした雰囲気の前半。人々の感情は、セリフよりも一人一人の表情の変化を通して描かれていた。また、ストーリーの変化も人々の表情の変化で描かれていた。よっぽど、言葉(セリフ)よりもその場、その場の雰囲気が良く伝わる。後半も前半同様、ストーリーはどんどん深刻になる。だが暗く落ちこむ雰囲気の中で、いくつもの楽器から奏でられる、一つ一つが音色が混ざり合い音楽という芸術が生まれ、胸に響く心地よい音楽が、ストーリーの重苦しさを直視させない。そして、人々の人生が崩れて行く中で、輝きを失わない楽器が伝えある、“希望”と言う名の音楽は、僕に鳥肌を立たせた。“芸は身を助ける”という言葉は、まさにこの映画をさす言葉だろう。 ボビーさん 8点(2004-12-16 20:09:39)

26.好きな映画です。感動!フルモンティは「おもしろかったな~」ブラスは「よかったな~」って感じです。イギリス映画らしいおもしろさです! UPRISINGさん 8点(2004-09-08 18:45:52)

25.実にイギリスらしい映画で、ストーリーもありがちな感じですが、素直に泣いてしまいました。暗い現実がより「威風堂々」を盛り上げてくれます。 rexrexさん 8点(2004-06-12 18:54:35)

24.《ネタバレ》 厳しい現実と美しいメロディーのコントラストが泣かせます。映画としてはちょっと重いけど、『炭鉱閉鎖』という改革の犠牲になった人々の悲哀をありのままに描いたらこうなるのでしょう。コンクールでの演奏は本当に素晴らしく、優勝を手にすることができて気分爽快!…と思いきや、最後のスピーチがまた現実的で泣かされる。皆失業中で先行き不安で、きっとこの演奏が最後になるんだろうなぁ、と思うと物凄く哀しいラストなのですが、そこにまた『威風堂々』と皆の笑顔がかぶさって、爽やかなんだけど哀しさ倍増です。 ROMYさん 8点(2004-06-11 00:58:35)

23.良い作品だと思う。 ゲソさん 8点(2004-06-10 03:34:00)

22.おっさんたちの顔がイイね! kさん 8点(2004-05-31 12:27:43)(良:1票) (笑:1票)

21.エネルギーの主流が石油に代わり、非効率な石炭は姿を消していきます。利益を追求する資本主義の世の中では当然のことですが、そこで生活してきた人たちにとっては、受け入れ難い現実でもあります。こうした時代の波に流される炭鉱の町を通して、経済的に豊かなことが幸せであると思われがちな中、人生には、それ以上に重要なことがあることをこの作品は示しています。誰にでも、金で買えない、妥協できない、大切なものがあるはずです。彼らにとって、それはまさに、ブラスバンドの演奏でした。悲しく厳しい現実の中、悩み苦しみながらも、最後は、見事な心意気を見せてくれます。家具がなくとも、アルバートホールでの優勝のほうがはるかに誇りになることか。貧乏でも威風堂々の人生を歩むべきなのかもしれません。 パセリセージさん 8点(2004-03-30 00:54:23)(良:2票)

20.懐かしい・・・はるか昔の話ですが、日曜日の朝はラジオ‘ブラスの響き’で目覚めました。アランフェス協奏曲だけで泣けちゃうなんて困る・・・(TT)。見てるだけでも辛すぎるんで当分お蔵入りしそうな作品です。8.向日葵さん70.きょうかさんに一票です~。 ジマイマさん [DVD(字幕)] 8点(2004-03-21 23:18:21)

19.うん、良い。絶望の中でも生きる力を失わないということやね。でも明日からは絶対仕事探すんやで、わかってんのッ!?、とピエロパパに発破かけてあげました。(偉そうに。)三代続きのロマンチスト男を包容できたこの奥さんはまことにえらい、愛情欠如な私なら自分でアブナイ仕事するかも。とにかくマーケットのシーンには泣きました、日常生活の中でオンナが一番情けない思いをする場所だから。家族が失業中であったり、経済的にピンチな時はこの作品キツイかもしれないが、できるだけ客観的な立場で見るようにすることをおススメいたします、人間の誇りも弱さもリアルに描けていると思います、さすが大英帝国やね。最近伊藤君子がアレンジで♪Follow Meィ~と歌ってるこの原曲「アランフェス協奏曲」演奏がのっけから良かったデス。
かーすけさん 8点(2004-03-20 16:52:36)

18.最後の曲は涙を誘います!
愛しのエリザさん 8点(2004-02-18 20:33:37)

17.炭鉱閉鎖がらみの映画に出てくる頑固親父って、なぜか人間的魅力が溢れてる気がします。前半はどってことなかったんですが、「ダニーボーイ」で涙が出たら、もう後は滂沱の涙。普通のおじ様方が、普通に楽隊が好きで演奏してる、でも生活もあるんだよーという葛藤が心に沁みいります。 HIDUKIさん 8点(2004-01-10 02:38:49)(良:1票)

16.音楽がメインかなと思いきや人間関係を描いていて感動した。指揮してるおじさんの人、名前分かんないけどあの人は伸びるよー ピニョンさん 8点(2004-01-08 23:40:07)

15.大学で見た。 考えさせられる映画でした。 あしたかこさん 8点(2003-12-18 11:37:05)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 159人
平均点数 7.25点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
310.63% line
474.40% line
5138.18% line
63018.87% line
73823.90% line
83421.38% line
92213.84% line
10148.81% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.50点 Review6人
2 ストーリー評価 7.30点 Review10人
3 鑑賞後の後味 7.88点 Review9人
4 音楽評価 8.44点 Review9人
5 感泣評価 8.00点 Review6人

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