みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
11.映画館でコーヒーを買ったのに、一口も飲むことができず上映終了となったのは始めてだわ・・。決して気持ちのいい映画ではないけど「哲也は天才」。でも「下妻」が少し懐かしい。松たか子という役者はすごいですね。さすが舞台で鍛え上げてきた役者だと思った。 【グレース】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-06-10 20:41:17) 10.凄い映画だ。 下妻からパコまで、どれも大変気に入っていたが、全てを「どっか~ん」とぶっ飛ばすほど、この作品はいい! いままでが予行練習だったかのような、色、動き、話、演技。1シーンに入ってる情報量が多くて、途中、時計を見て1時間経ってないのにびっくり、これはつまらなくて長く感じたのではなく、これだけの時間でこれだけ表現してるのかという事に驚愕した。 教室で蠢く悪魔のようなガキ共、バカ熱血教師、子供を制御できないアホ親、そして教師森口。当然私の立ち位置は森口講師側に居る訳だし現代の子供達の現実をメディアでしか知らない私は少なからずこのような生き物であろうと思ってもいる。 R-15などと言わずに子供達に見てほしい、こんな風に思われていることを。実際高校生風の2,3人が数組観ていたが、皆、押し黙って映画館を後にしていた。 100分ちょっとでこの満足感、すばらしい! 【カーヴ】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-06-09 11:53:48) 9.《ネタバレ》 凄い映画を見た。きっと日本の歴史に残る偉大な作品になるだろう。文句のつけようがない素晴らしい原作。それを映像化する事によって活字では生み出せない、残酷さ、悲惨さ、そして美しさを垣間見せる事ができたのではないだろうか。物語は女教師の告白から始まり、その告白に関わった人物それぞれの視線からの告白で進められる。この斬新なストーリー展開がじわじわと我々に訴えかけてくる。物事は一方的な考えで判断する事はできないと。教育とは何か?あくまで教師と生徒という立場で丁寧な言葉で接し、同じ目線に立って行う教育。はたまた教師という壁を取り払い、身内のような、兄弟のような関係でタメ口で話し、あだ名で呼び合って行う教育。命の重みとは?娘のためなら自分の命を投げ打ってもいいと思うものもいる。自分を認めてもらうためにそれを奪って注目を浴びようとするものもいる。愛するとは?例え殺人を犯した人間であろうとその人を理解しようとするものがいる。ただの暇つぶしで自分の理解者を弄ぶものがいる。そういった物事の多面性を上手く描き、それらが醸し出す人間の暗黒面の姿は見てるものに不快感な衝撃をも与える。う~ん、この作品、文句のつけようがないわ。 【関白宣言】さん [映画館(邦画)] 10点(2010-06-09 00:56:39)(良:1票) 8.《ネタバレ》 原作未読。娘を殺された女教師の告白と復讐なのかと思いましたが、関わった人間のそれぞれの視点からの告白という形態で、誤解や偏見による見解の相違や論理感で悲劇を生みだし進んでいく展開は中島監督の演出の巧さもあってグイグイと引き込まれるモノがありましたね。編集や間の取り方、子役も上手いし音楽も良いな。 学生時代を思い出しながら観ましたが、「いるよなぁ、このタイプ」と思うような生徒達と無駄に熱血で話を大きくする先生、現実を直視できない母親、子供が思うようにいかないと切れる母親などリアルを感じました。 感情が死んだのかと思わせるような淡々とした口調で告白する森口。彼女は理論的で理詰めで精神的に追い詰めるやり口で怖かったな。最後の「なぁ~んてね。」って台詞は色々なトコに掛けているような解釈ができるので深みが増した。 学級崩壊、いじめ、徒党を組み場の雰囲気に流されノリで悪さを繰り返す少年法に守られた冷めた子供たち。守られていると解った上で軽々しく人の命を奪うのは稀な例だが、命の重みを理解するには自分の大事なモノが壊されないと、ってのは感じますね。全てお遊び感覚なんだろうな。日本の未来はどうなるんだろう。 まぁこの無軌道な子供たちやその親に鉄槌を喰らわすような作品をよく撮ったし、凄いなとしか言えませんわ中島監督。これに対して観た人がちゃんと理解し、向き合うかはその人次第だろうけどね。 【ロカホリ】さん [映画館(邦画)] 10点(2010-06-08 22:26:59)(良:1票) 7.《ネタバレ》 公開前に本屋で流れていた予告編があまりに狂気に満ちていて、続けて3回見てしまったけど、気がついたら隣のおっさんも同じように見ていた。本編観賞後、予告編に偽り無しと思いました。オープニングからの緊張感、同時に感じる生徒役たちへの苛立ち、告白は怒濤の展開へ。でもこれで終わらない。メインキャラの存在感はもちろんですが、この映画の真の立役者は生徒役達だと思います。メインキャラ達の周りでドミノ倒しのように動き、あるいはマスゲームのように静止する彼らが、個のなさ、集団になると暴走する姿、狂気が加速していく様子に背筋が冷たくなりました。教室でのキスシーンなんて残酷すぎて直視できなかった。この映画はメインキャラたちの「告白」を繋ぎ合わせて成立していますが、映画本編自体をその他生徒役達からの「告白」だと思って鑑賞すると面白いかもしれません。最後になりましたが、やっぱりレディオヘッド最高。 【キュウリと蜂蜜】さん [映画館(邦画)] 10点(2010-06-08 01:58:12) 6.《ネタバレ》 前回のパコにはがっかりしたが、今回復活。いや、復活どころか、 あらゆる賞を総なめにするんじゃないかというものすごい出来。 今後これ以上のものを監督は作れるのだろうか。 木村佳乃にはきわめて派手な演技をさせ、対して松たか子には抑えに抑えた演技をさせるという演出の妙。 その他大勢の生徒も含めて役者全員がうまい。監督の指導だろう。 カメラは、もう1シーン、1シーン、練りに練りまくった洗練された構図。音楽もいい。 登場人物の誰が一番の元凶なのか、まったくわからない。全員が悪魔であり、全員が天使であるような。 とにかくそこらのホラーの数倍は怖い。 そこはついちゃいけないだろという人の心のタブーに容赦なく切れ込んでいく。 自分は辛くて二度と見たくないが、他人には猛然と勧めたくなる作品です。 見ないと絶対後悔します。でも、見ても絶対後悔すると思う。 こっちの映画館は超満員、でも上映終了後、葬式のようにシーンと静まりかえってました。 【うさぎ】さん [映画館(邦画)] 10点(2010-06-08 00:55:14) 5.《ネタバレ》 うーん。すごいと思う!”告白”という名の映画のすばらしい構造体。印象に残ったシーンは、レストランの”ふつうに”幸せそうな家族の風景。そんで、いきなり、ちいさい男の子が松たかこのに”ハイ”って飴をあげるところ。ここで非常に泣けてしまった!あとラストの松の”顔”は非常に”非常”に良かったです。教育。子育て。殺人。学校。家族。動物。いろんなことについて思います。ただ、これみた後に”ザチャイルド”という映画(ちいさな子供達が大人たちを殺す映画)をおもいだし、もう、ワケわかんなくなりました。しょっぱなの、騒がしい教室の学生達に虫唾が走る!ダイッキライ!!(もっとも、金八みたいのもイヤ!)なので8点。ああいうふうでない若者たちが、自分は好きです。”諸行無常のひびきあり”です。 【男ザンパノ】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-06-08 00:29:00) 4.《ネタバレ》 本屋大賞を受賞した原作は未読。本作について“語る”のは非常に難しい作品である。「とりあえず観てみろ」という言葉しか出てこない作品だ。 観る者によって感想はマチマチだろう。「人間の命の重さを説いたヒューマンドラマ」と捉えることもできる、「ガキたちに復讐する爽快なエンターテイメント作品」と捉えることもできる。解釈度が“自由”であり、観る人それぞれの心に何かを刻み付けた中島哲也監督の自在な手腕が発揮された傑作といえる。 「人間の命は脆くて軽いが非常に重いもの」「人を殺す際には、その人を愛する誰かがいることを考えてみろ」ということを教えるための森口先生による授業だったのではないかと感じたが、『なんてね』という言葉一つで引っくり返している。 結局「ガキたちと同類ではないか」とも感じてしまう一言だ。 確かに大人だろうが、子どもだろうが、人間である以上、変わりはないのかもしれない。クラスメートでも恋人でも母親でも誰かに自分を認めて欲しいという衝動、暇つぶしに誰かを傷つけたくなる衝動、復讐なんてしたくないけど復讐せざるを得ないという衝動、そういう短絡的で自己中心的な感情に支配され、人間は愚かな行動を走ってしまうものかもしれない。人間はバカで単純で弱くて脆いもの、悲しいけどそれが人間ということをも感じさせてくれる。人間というものの本質を感じさせてくれる点を評価したい。しかし、松たか子が泣くシーンを描くことで、罪の意識を感じ、人の心の痛みを知らないガキとは根本的に違うということだけは分かるようになっている。それでも溢れる感情を止めることはできないのだろう。 「パコと~」の際には、各キャラクターに感情移入できない点が気に入らなかった。本作も同様に感情移入することはできないが、感情移入できないことにより、本作には面白い効果を生んでいると思う。得たいの知れないという不気味な恐怖を感じるとともに、客観的な傍観者としてこの復讐劇をエンターテイメント感覚で楽しむことができる。中島監督が計算したかどうかは分からないが、非常に巧妙な仕掛けとなっている。 本作は問題作ではあるが、“人間の命の重さ”を真正面から捉えるよりも、本作のような切り口で語った方が反面教師的な役割を担えると思われる。R15指定作品だが、逆に子どもたちに見せてもよいのではないか。“何か”を感じ取ってくれることへの期待や希望はあるはずだ。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-06-07 22:52:29)(良:1票) 3.《ネタバレ》 迷わず10点。人物の描き方、冷たい映像の色、テンポ、最後に向かうカタルシス、何をとっても一級品。中島監督最高作だとおもう。満席の映画館で最後のタイトルの時に席を立ったのはほんの数人だったほど。俳優陣のがんばりもすごい。特に松たか子の「抑えた演技」と「爆発する演技」、その落差に心をつかんで揺さぶられました。彼女の天才っぷりを楽しむだけでも1800円に値します。これを見ずして今年の日本映画はきっと語れないでしょう。 【ケルタ】さん [映画館(邦画)] 10点(2010-06-07 18:11:40) 2.《ネタバレ》 一歩間違えるととんでもなくありえない展開にもなりかねない原作を、シリアスな描き方をするのではなく、あえてエキセントリックな演出でまとめたこの監督の選択は正しかったと思う。原作での怒涛の展開は、この監督の持ち味であるテンポの良い演出力にマッチしていた。中学生役の子達も演技力は問題無いと思う。ちょっとBGMがうるさいのと、ラストが長すぎる点が気にはなったが、母爆発の逆再生は迫力があったし、巧さがあった。しかし、松たか子のドカーンで終わればもっと不気味で捉えどころの無い怪作になったかもしれない。とは言っても、大変レベルの高い映画化作品であることは間違いない。。。。。。。。。。。。なんてね! 【HIRABAYASHI】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-06-06 19:26:10) 1.(中島監督への)期待は裏切られなかった しかし…暗い やっぱ…暗い どうしようもなく…暗かった 少しも笑えん…けど しっかり観た 順は少し違うが、原作に忠実だと思います 映画とか娯楽とかの縛りはできませんので人には勧められません …が、傑作だと思います 【栗頭豆蔵】さん [映画館(邦画)] 10点(2010-06-05 13:47:47)
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