みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.《ネタバレ》 全く新しい目線と言っても過言ではないほど新しい、『傍聴人目線』の裁判コメディ。 そもそもオープニングのザリガニ裁判のセンスが素晴らしくて、掴みが完璧。私もがっちり心を掴まれてしまい、最後まで興味深く鑑賞させていただきました。 終始ゆるいノリとテンポ。ですが不思議と飽きない。 前半はいろんな裁判、いろんな裁判官を紹介してくれるのが面白い。こちらも設楽と一緒に裁判所ツアーをしている気分になります。 後半は一転。ドラマチックな展開に。 きっかけはマリリン(片瀬那奈)のきつい一言。裁判所に来るのをやめた南波さん(設楽)を連れ戻そうと、傍聴人仲間がひとつの裁判を紹介します。ここから徹底して第三者の立ち位置だった視点から、被告側、当事者側の視点へと物語の方向性が変化していきます。そう、被告を助けるために、傍聴人としてできる最大限のサポートをしていくわけです。ここで描かれる様々な裏工作が地味に面白い。 とまあ、この作品はゆるいなかにも起承転結がしっかり描かれていて見やすいのです。 つまり題材は非常にマニアックながらも、ドラマの作りとしては王道。誰が見ても楽しめる良質なコメディムービーとなっています。 残念だったのは極端にデフォルメ化された人物が多数登場したこと。その最たるものが日村のシーン。この辺りは面白いドラマにしようという勢作サイドの心意気が裏目に出てしまった気がします。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-11-09 11:03:19) 7.ぐるりのこと。のレビューで傍聴モノだけで一本作ってほしいと書いていたので期待の一本。社会問題クラスの超有名事件を扱っていたぐるりのこと。と比べて三面記事レベルの珍事件中心の構成だが、コメディとして優れた構成に仕上がっている。多少もの足りない部分もあるが、これだけ興味深くて、ところどころ笑わされたら高評価にするしかないなぁ。7点+オリジナリティで1点 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-10-27 14:25:05) 6.《ネタバレ》 冒頭のやり取りからこれは裁判員裁判を描いた映画なのかと思いましたが、どっちかというと傍聴人目線がメイン。良くも悪くも裁判所で関わるのは、「所詮他人の人生」という描きかたを最後まで貫きます。 ラストの裁判の結果はとてもしこりを残す形になりましたが、あれが逆にとても現実的な結果で、映画としてドラマチックな展開に固執しない良い形を見せてもらった気がします。 ていうか肉親はともかくとして、周りの人間がああまで盲目的に誰かのことを無罪と思えることがまずすごい。自分なら「もしやっぱりこの人が犯人だったらどうしよう」って疑問を持って、あそこまで熱心に弁護活動を出来ないと思う。彼が犯人で無いという根拠も「彼がそんなことするはず無い」とか「マッチを持ってただけで犯人と決め付けられた」と主観的意見ばかりで客観的証拠がほぼゼロに等しい中で、あそこまで自信満々に彼の擁護をすることは私にはできない。 一方で、「傍聴人の力」というものも少なからずあるんだなと思いました。中盤、やや大げさながらも女子高生がいることで力を発揮する裁判官がいたりしました。あそこまでではないにしても、聴いてる人次第で雰囲気が変わるというのはあると思います。本当に膨張に命かける人ならそれもいいかもしれません。 ただ、個人的には私は人を裁くなんて大仕事に関わりたくないと思ってます。なのでそうやって「傍聴の力」を認めるがゆえに、関わりたくないとこの映画を観て心底思いました。 傍聴なんて親族か関係者がいればそれでいいと思います、基本。縁もゆかりも無い人に傍聴されてもそれは100%興味本位。真面目にやってる人には不愉快だろうな・・・。 【TANTO】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-08-29 09:22:34)(良:1票) 5.大爆笑ってほどじゃないにしても、所々笑わせてもらいました。いっそのこと、完全なオムニバスでも良かったかも? 【SIN】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-08-17 23:16:25) 4.《ネタバレ》 原作は、個々の裁判の面白いエピソードや、トロさんの視点の面白さを読ませるものだったと思うが、この映画版は、一つの裁判に対しての、傍聴マニアたちの積極的な関わり方を描いている。 最初、こういう関わり方は、どうなのだろう?と思った。傍聴人は裁判自体に口を出せないし、出してはいけないんだと思っていたから、裁判の外で裁判に影響を及ぼそうとする行為を、とても不快に思った。でも、よく良く考えてみると、彼らのやっていることは、まさしく被告に対するサポートで、違法性はない。これが一般の国民の権利なのだと考え直した。まあ、それでもネクタイの色や、オーバーなアクションで説得力を出したり、母親の健気な姿を見せて心証を稼ぐなんてのはどうかと思ったし、そういう事に左右されちゃう事がホントにあるんだとすると、日本の法曹界もてんで未熟だと思わざるをえないが。確かに原作では、そういう裁判官や検事・弁護士の人間っぽいところが、オモシロのネタになってはいるけどね。 物語は最後にどんでん返しで、笑い話にしてしまっているが、なんだか、ワハハと笑ってしまう気になれないおはなしだった。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-07-09 02:56:22) 3.《ネタバレ》 原作読んでました。北尾トロさんのやつ。そして今回、主演にバナナの一方、設楽とな‥ ふむ、なるほど。いいかもしれないと思った。だがしかし‥ 。 設楽の起用は悪くなかったと思うんです(実際悪くはなかったし。) だがしかし、他のキャストが冴えない 設楽主演にするならば、いっそこの際、六平とか小日向とか竹中とか大杉とか光石研とか田中要次だとか 脇役オールスターズでも揃えてきて脇をしっかりと固めてあげてもよかったんじゃないのかな 使いどころとしてはいくらでもあるでしょ 検事、弁護士、裁判官だとか。なんなら各エピソードの容疑者にしたってよかったわけなだし。女優のほうでいえば例えば、鳥居みゆきとか片桐はいりとか。思いつきで適当な事を言って申し訳ないが、もっと色モノさんをたくさん使っちゃればよかったんじゃないのかな そんなに高くは付かんじゃろ ちょっと予算をケチっちまったか オモシロない出来になっちまったな 非常に中途半端だ 期待が大きかっただけにガッカリだ。 あと ついでに思ったことなんだが、ディッディッディディディディとかなんとかのあのメロディ~ なんとかしてくれんか 妙に耳に残ってしょうがないんだが、(-"-) 【3737】さん [DVD(邦画)] 3点(2011-06-29 22:03:21) 2.邦画のこういう小さめの映画は面白いものが多いなぁ。 この映画にも出てる堀部氏の「悪夢のエレベーター」などと共に十分鑑賞に堪える出来で低予算なのだろうが非常に好感が持てる。(同じ人も多く登場) 傍聴には行ったことが無いけど本当にあんな感じなのだろうと思う(たぶん)、各法廷でのエピソードなども面白く、クセになる人がいるのもわかる気がする。 残念だったのが、日村のシーン、コンビだからといって映画をダメにしかねない登場、一気にウソ臭くなってヤバかった、目一杯削ってあったのでまあ良しとします。 唯一あったストーリーも、あの落とし方なら小さくまとまって楽しい。 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-05-29 17:20:55)(良:1票) 1.原作は良く知っていたけど、映画化するには物語を作らなくてはいけないから、どういう風に映画にするのかと思ったら、なかなか面白い作りにしたな、という感じでしょうか。基本的に裁判の面白い所を凝縮して見せるという、ノウハウ映画の側面が強いのですが、そこにちゃんとドラマ性を持たせて一本の映画に仕上げたという所がこの映画の良い所なんだと思います。そんな映画にコントの上手い設楽を主役に起用したのが正解だったのでしょうね、コントで見せる様なすかした演技が面白いくらい嵌っていました。そんな具合だから、物語もシチュエーションコントの繰り返しになっていて、飽きる前に次が始まる様に出来ていてあたしは非常に好感を持ちました。で、最後に大ネタを持ってくる訳ですが、最後の最後まですかして、だれもがハッピーエンドを期待しているのにすかされてしまうのが逆に快感になってくる訳です。 こういう作りの映画ってのは、日本では上手く作れる人が少なくて、中々見ることが出来なかったのですが、久々にこうした映画を見られたというのが嬉しいですね。低予算だから役者は芸人が多かったり、演技も玉石混合ではありますけど、見てて楽しいからそれで良いと思います。エンドロールの選曲も最高です。 【奥州亭三景】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-03-09 15:17:21)(良:1票)
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