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【クチコミ・感想】
1.《ネタバレ》 1956年製作だが、それより一時代前の古臭さを感じる作品。
だがそれは良い意味での古臭さであって、まるで1930年代の清水宏監督作品を観ているかのような、ほのぼのとした人情劇である。
なんというか現代の様な、複雑でドロドロとした人間関係などは、そこには存在せず、劇中の人物たちは皆、純朴であり人間味豊かである。
コメディタッチな部分もある作品だが、決してどんちゃん騒ぎの悪ノリ的なコメディ劇ではなく、登場人物ひとりひとりの人間性が情感豊かに描かれており、好感が持てる。
この作品が作られた時代以降、日本映画は様々な意味で進展を遂げる。
しかし、こんなに素朴でいて素敵な日本映画を観てしまうと、日本映画の進展と共に失われてしまった大事な「何か」に気づかされる。
その何かとは、人間同士の素朴な心の交流である。
本作は、お気楽で楽しいだけの映画ではなく、時代を超えた日本人としての純朴さ、優しさみたいなものも教えてくれる素敵な日本映画である。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-08-22 19:45:20)
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【点数情報】
Review人数 |
1人 |
平均点数 |
6.00点 |
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