みんなのシネマレビュー

Mr.インクレディブル

The Incredibles
2004年【米】 上映時間:115分
アクションSFコメディアドベンチャーシリーズものファミリーパロディCGアニメ
[ミスターインクレディブル]
新規登録(2004-06-26)【鉄腕麗人】さん
タイトル情報更新(2021-03-14)【イニシャルK】さん
公開開始日(2004-12-04)


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監督ブラッド・バード
演出木村絵理子(日本語吹替版)
クレイグ・T・ネルソンMr.インクレディブル
ホリー・ハンターインクレディブル夫人
サラ・ヴァウエルヴァイオレット
スペンサー・フォックスダッシュ
エリザベス・ペーニャミラージュ
ブラッド・バードエドナ・モード
サミュエル・L・ジャクソンフロゾン
ジェイソン・リー〔男優・1970年生〕シンドローム
ウォーレス・ショーンギルバート・ハフ
ルー・ロマノバーニー
ジョン・ラッツェンバーガーアンダーマイナー
ピート・ドクター
ジェフ・ピジョン
ジョー・ランフト
アンドリュー・スタントン
スティーヴン・シェイファー
三浦友和Mr.インクレディブル(日本語吹替版)
黒木瞳インクレディブル夫人(日本語吹替版)
綾瀬はるかヴァイオレット(日本語吹替版)
海峰拓也ダッシュ(日本語吹替版)
渡辺美佐〔声優〕ミラージュ(日本語吹替版)
後藤哲夫エドナ・モード(日本語吹替版)
斎藤志郎フロゾン(日本語吹替版)
宮迫博之シンドローム(日本語吹替版)
小倉智昭ギルバート・ハフ(日本語吹替版)
高田延彦アンダーマイナー(日本語吹替版)
鈴村健一トニー・ライディンジャー(日本語吹替版)
小林清志リック・ディッカー(日本語吹替版)
岩田光央シンドローム(少年時代)(日本語吹替版)
堀絢子ホーゲンソン(日本語吹替版)
仲野裕校長(日本語吹替版)
真山亜子ハニー(日本語吹替版)
八奈見乗児通行人(日本語吹替版)
滝口順平通行人(日本語吹替版)
村松康雄(日本語吹替版)
江川央生(日本語吹替版)
勝杏里(日本語吹替版)
脚本ブラッド・バード
音楽マイケル・ジアッキノ
編曲ティム・シモネック
撮影アンドリュー・ジメネス
製作ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
製作総指揮ジョン・ラセター
制作ピクサー・アニメーション・スタジオ
東北新社(日本語版制作)
配給ブエナビスタ
特撮アンドリュー・ジメネス(デジタル・アーティスト)
美術ルー・ロマノ(プロダクション・デザイン)
ラルフ・エグルストン
編集スティーヴン・シェイファー
録音ランディ・トム(サウンド・デザイン&調整)
字幕翻訳稲田嵯裕里
日本語翻訳佐藤恵子
その他ティム・シモネック(指揮)
あらすじ
スーパーヒーローが闊歩したアメリカ黄金時代のある晩、Mr.インクレディブル(本名ボブ・パー)とイラスティガールはささやかに結婚式を挙げ、幸福な家庭を築く事を誓い合った。そしてそれから15年…もう社会にヒーローは不要だ。だが、不本意ながらもスーパーパワーを隠しながら生きる彼に、危険な香りの誘いが訪れる。罠とは知らずに、家族を巻き込むと思いもせず、中年太りのボディも省みず、彼は闘う事を決意した。かつての栄光を取り戻せると無邪気に信じながら…。

エスねこ】さん(2005-08-13)
全てのをあらすじ参照する

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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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248.《ネタバレ》 世論の圧力(!)で引退を余儀なくされた元スーパーヒーローが、夜な夜なかつての仲間と人命救助なんかをコソコソとやっている…。このくだりに大笑いしながら、確信しましたです。うん、間違いない、これは単なるアニメを超えて、現代アメリカ映画におけるエポックメーキングたり得る大傑作だ! と。

正義のヒーローが、その圧倒的なパワーゆえに人々から敬遠され、“リストラ”される。誰もが「平等」であるべき社会にとって、彼らは許されざる者たちだっ! …これまで、ヒーロー礼賛を繰り返して飽くことを知らなかったアメリカ映画にあって、こういうカタチでその存在を“否定”する作品が(それも「子ども向け」アニメで!)現れるなんて。しかも、スーパーパワーという「個性」の発揮を抑圧された弟の鬱屈や、その「個性」ゆえに“自分は他の人と違う”と引っ込み思案な姉、そして、そんな夫や子どもたちに頭を悩ませる妻…と、ここには、思春期の問題やら、個性の画一化やら、家庭の事情といった、様々な〈主題〉が見事に織り込まれ、それぞれの日常がきっちりと画き込まれている。繰り返すけれど、それもあくまで「(一応は)子ども向け」アニメーションとして、だ。

彼らを危機に落とし入れる、主人公の崇拝者だった元「オタク」少年の屈折したキャラクターを含め、本作の人物造型は、昨今のどのジャンルの作品以上に錬り込まれ、アニメ的誇張を施されているとはいえ「リアル」な説得力に満ちている。その上で、アクション/ファンタジー/アドヴェンチャーの面白さを損なうことなく、万人向けのエンターテインメントとして成立させた、その何という力わざだろう。

「家族愛」と言うより、これは正しく「個性的であること」、それを発揮できることの大切さを、きわめてソフィスティケートに展開してみせた映画に他ならない。…どなたかもおっしゃっておられたように、ぼくも、ブラッド・バード監督はこの作品によって完全に「宮崎駿を越えた」と思います。脱帽!! やましんの巻さん 10点(2005-01-21 12:58:21)(良:6票)

247.ザ・インクレディブルズ、だよなぁやっぱ。原題のままタイトル変えないほうがしっくりくる。この家族すげーかっこいい!みたいな少年心がバリバリと刺激されて、もう上映中ずっと「かっこいーかっこいー」って言ってた。CMで使われてる4人全員の決めポーズのとことかも、ベタだけど、そりゃCM使うわと思うくらい決まってる。ベタって、ハリウッド的って、何なんだろうって考えたら、結局「みんながいいと思うこと」ってことで、じゃあ恥ずかしがらずにやったほうがいいんじゃねーの?とまで思わされました。ピクサーすげーなー。あまりに感動して、もう最後らへんピクサーで働きたかった。ここで働かせてください!ここで働かせてください!って連呼したかった。そんで最後のあのクソかっこいいエンドクレジット。何、この席を立ちたくない感。いつも映画のクレジットは見てない俺の心が直撃を受けている!?もうやられたよ。負けた。負けた。はいはいかっこいいかっこいい。俺が悪かった。となぜか謝りたい、そんな気持ちになりました。 コダマさん 9点(2005-01-04 20:01:46)(良:3票) (笑:1票)

246.《ネタバレ》 主人公は最後の戦いで「君は子供達を守って隠れていてくれ」と妻の助力を拒否する。妻は「一緒に戦う」と譲らない。これは妻を家庭に残しておきたがる夫と、外に出て戦力になりたがる妻の、夫婦間に生じる一般的な問題であり永遠のテーマである。普段はのらりくらりと妻の剣幕から逃げてきた主人公が、このクライマックスで断固として、そして素直に妻に吐露する。「自分は弱い。君達家族を守る自信が無い。だから君が残って子供を守っていてくれ」。逞しく愛情豊かな妻はこの夫の告白に感動し、改めて夫を助けて戦う事を申し出る。庇護されるべき子供達までもが両親を助けるため立ち上がり、家族が一致団結して問題を解決するのだ。しかしこの映画は家族内の絆だけを描いたものではない。夫を悪い「遊び」に誘う、妻にとっては鬱陶しく感じるであろう夫の旧友も、いざとなったら力を貸してくれる心強い存在たり得る。お節介な旧知のおばさんに背中を押される事によって家族が集結し、敵の部下も情をかけるや心を開いてくれる。敵であるシンドロームの存在は「恨みを買う事のないよう、人をぞんざいに扱ってはいけない」という教訓だ。こうした我々が普段忘れかけている「あるべき当たり前の人付き合いの形」を見せてくれる。それがこの映画に素直に感動・共感出来る所以ではないだろうか。 にしきのさん [地上波(吹替)] 8点(2012-07-26 09:47:43)(良:3票)

245.序盤、スーパージャイアンツ以来と言ってもいいほどの正義っぷりに感動し、現代にシーンが移ってからはトルンカの魂が甦ったかのような一部キャラのデザイン&動きに涙しました。最も好きなシーンは、デザイナーのエドナと電話ごしに話すヘレンが、めっちゃ言いたくなさそうに「ほら…イラスティガールよ…」と言うシーンの表情。正義の味方やめちゃうと、やっぱ恥ずかしいんですかね(笑)。二番目に好きなのは、これも超母ちゃんがバイオレットとダッシュにマスクを渡して「スーパーパワーを使ってもいい」と言い渡すシーン。仮面の下でしか本当の自分になれないんですよね、この家族って。置かれた境遇の悲しさと、アイデンティティに目覚める悦びが同時に描かれるこの場面、オイラ的には全編で最大最高の泣き所でした。
…とはいえ、あらゆる点においてオリジナリティがゼロなんだよなあ…ある意味すごいんだけど…イラスティガールの描き方が素晴らしすぎたせいでファンタスティック・フォーもCGシーンが作り直しになってるらしいし…一部の場面では明らかに各々の本家を越えてますな。ここは微妙ですが、プラスに評価します。 エスねこさん [DVD(字幕)] 8点(2005-07-18 23:17:57)(良:3票)

244.悪いことは言わん。まだ映画館でやってる内に見ておけ。この俺が保証する。もし見に行って面白くなかったら俺が金を返してやるよ。特にハウルを期待して見に行ったのに、どう評価していいか戸惑って「これはこれで好きだよ、僕は」とか中途半端に誉めるしかなかったのが残念なそこのアナタ。Mr.インクレディブルだけは絶対に期待を裏切らない。だってこれ本当に面白いぞ?もうここまで満足させてくれた上に手放しで他人にオススメしたくなる作品なんて滅多にねーだろ。ピクサーだしきっと面白いだろうなって期待してはいたんですよ俺も。だけどここまで想像を絶する面白さだとはさすがに思わなかった。12月に入ってからはよく「2004年の俺的映画ランキングBEST10はどんな感じになるかなぁ」なんて考えて楽しんでたんですが、年末ギリギリになっていともあっさりと1位をぶんどって行きやがりましたよ、この憎いヤツめ。こうしてまた一段とピクサーに対する信頼感が上がったのでした。おめでとうピクサーありがとうピクサー。もう一生ついていくぜ。最後にもう一度言わせて下さい。見ろ。 コバ香具師さん 10点(2004-12-25 05:39:02)(良:2票) (笑:1票)

243.《ネタバレ》 文句のつけようがない大満足の大傑作。
かなり練られた脚本とテンポの良さとそれぞれのキャラクターが生きている点が素晴らしい。
ストーリーは計算されつくされており、全てに繋がりがあり全く無駄がない。張ってある伏線も出来がいい。
インクレディブルとモードとの会話で「マント」ネタはどこかで使ってくると思ってたら、やっぱり生かされているし。
弟がジャングルで朝起きた時に姉ちゃんが近くにいてゲンナリするシーンがあったが、銃で襲われる姉ちゃんをカラダを張って助けるシーンに大きな効果を与えている。
普段は喧嘩をしたり嫌っているように見えても、実は内心大切に想っているという気持ちがゲンナリシーンがあったためより一層伝わる。
それが後半ではバリアで弟を逆に助けるシーンにも活きてくる。
またキャラクターにはそれぞれの長所や性格があり、その長所が存分に映像に活かされている。
特に体が伸びる奥さんが敵基地に潜入する場面は秀逸だろう。
弟の疾走感も見事に映像化されていた。
奥さんや弟などは、さすがアニメのチカラを感じる。
姉ちゃんも気持ちの変化というか成長は見逃せない。
始めは内気すぎてちょっと怖い感じがする上に貞子みたいだし、パワーも使いこなせないどうしようもないキャラクターだったが、前半のヘタレぶりが効果的だったために、後半での活躍ぶりは見事に感じる。
飛行機のシーンでは姉ちゃんがバリアを張れなかったため、奥さんがカラダを張って子ども達を助けていたが、あの時の陸にあがった時の疲労感も効果的だ。
疲労感がより描かれることにより、自分に疲労感があっても疲れた息子を誉めることを忘れないという奥さんの性格と子どもへの愛情が垣間見れる。
この映画は、家族愛が描かれているだけでなく、ヒーローモノとしても、スパイモノとしても、色々なタイプの映画を楽しめるように出来ている点も良く、子どもだけでなく大人も間違いなく楽しめるオススメの作品だ。 六本木ソルジャーさん 10点(2004-11-28 03:15:38)(良:3票)

242.《ネタバレ》 この映画を見た頃、「世界に一つだけの花」という歌がヒットしていました。大嫌いな歌でした。「もともと特別なオンリーワン」なんて気の抜けた冗談。あの歌が嫌いな理由を、インクレディブル家の長男がズバリ言ってくれました。「じゃあ誰も特別じゃないってことだ」。このセリフ一つでグンと高得点に。運動会でみんな仲良くゴールインだとか、学芸会ではみんな仲良く主人公だとか、おかしくなった教育現場は日本だけではないのか? 出る杭は打たれるのも日本だけではないのか? とアメリカの現状を考えてしまいました。それとも日本が最も映画ビジネスの鴨なのか? これまでのアメリカらしからぬ、とても日本的な内容だと感じました。面白かったけれど、持てる力を存分に発揮することを良しと出来ないラストの運動会は、ちょっといただけませんでした。 だみおさん [映画館(吹替)] 8点(2009-08-08 03:32:52)(良:2票)

241.《ネタバレ》 妻投稿■児童映画を評価する大人(知能11歳の私含む)って、どうも単純な勧善懲悪作品を子供向けと笑うくせに、自分達が不覚にも涙した児童映画を「これは子供向けではなく大人向けだから素晴らしい」なんて勝手に決めつけて、結局は「子供(映画)」を馬鹿にした評価しかしないけど、その点を反省してみてみた結果、この映画は決して大人の映画ではなく「恐ろしくヘビーな子供映画」だと思った。少なくとも「これから人間社会でヒーローになろうとしている」子供にはね。■子供がヒーローに裏切られる悪夢、ヒーローになれず会社で上司に叱られる主人公、ラストでダッシュダッシュが二位になってそれでも本人が受け入れ満足出来た事を喜ぶ家族……これらは絶対大人よりこれから大人になる子供の方に強いメッセージを託している。「大切なのはヒーローになることではなく、大きな心と誰かを愛する気持ちを持つことなんだ」…そんなメッセージが、「結婚活動」なんて平和ボケした大人には逆立ちしたって伝わるわけがない。■そう言えば子供の頃みんなと遊んだなりきりごっこは基本的に「大人」が主人公で、ピクサーの作品も基本的には「大人」が主人公だ。決してピクサーは「大人」にあわせて主人公を「大人」にしているわけではない。この作品を楽しめる大人は「童心に帰った大人」ではなく、「自分が子供の頃から偉くなったわけではない」と知っている大人なのだろう。 はち-ご=さん [DVD(吹替)] 10点(2009-06-12 00:49:56)(良:2票)

240.私が知っているピクサーの中では文句なく№1!ストーリー物は話自体の面白さもさることながら、なんといってもキャラの力が大きいと思っている。ストーリーを生かすも殺すもキャラ次第。で本作、ディズニーにしては正統派キャラがおらず、どれも個性際立つ曲者揃い。そのくせみんな憎めない。このキャラ造形が素晴らしい。個人的にはエドナとフロゾンがツボだがインクレディブル一家もお見事。このキャラで話作れば面白くない訳ないが、秀逸なストーリーにキャラの個性を存分に練り込んだ脚本、加えてその見せ方を心得た演出。吹き替えもディスニーものの中では最も成功していると思う程のハマリ具合。007ばりのお洒落な音楽がさらに花を添える。ぜひとも続編を期待したい最右翼。 チョッパーさん [DVD(吹替)] 9点(2009-05-25 15:40:00)(良:2票)

239.《ネタバレ》 ついに我々のまえからヒーローが姿を消してしまったことを決定つけた映画です。
ヒーローとは、事件解決や人命救助のプロというだけではなく、全ての人にとっての正義のシンボルであるという社会的地位があるはずです。インクレディボーイ少年にとっても同様です。しかしインクレディブルは、彼にとってのヒーローであるにも関わらず、その責任を放棄してしまいました。インクレディボーイ少年と目線を合わせて向き合い、彼の前ではヒーローであり続けるべきです。(それが危険ならばそう説明して後日折り返すなどして対応)、それをしなかったインクレディブルは怠慢というか、業務上過失とも言えます。(そのあげくに家族を仕事に巻き込むんだからひどすぎる)
確かにインクレディボーイ少年はちょっとイタい子どもでした。けれども、ヒーローとはそういったクラスの隅にいるような子どもにも平等に光を照らす絶対的正義の存在でなければいけません。
自分の少しの挙動が少年の人生に大きく影響を与えるという責任を自覚してこれからもヒーロー業頑張って欲しいです。そして二度とインクレディボーイ少年のようなかわいそうな思いをさせないで下さい。
この映画は、ある孤独なオタク少年が、憧れのヒーローに裏切られ、あげく何もかも破壊されるという、悲しい話です。
ヒーローが少年を殺すなんて、教師が生徒を殺すよりも酷い。 no_the_warさん [DVD(字幕)] 3点(2006-02-14 22:51:35)(良:2票)

238.基本は面白い。一人のちょっと普通じゃない人間のドラマとしても十分に見れる。でも、ふと冷静になって見てみると、Mr.インクレディブルの台詞のひとつひとつが今、アメリカが世界に向かって話していることとまるっきり同じやん!ってことに気づく。「助けてやったのに文句言うな」というくだりとか、ほんとそのまんま当てはまる。平凡=つまんないとか、悪いやつを見つけるとわくわくしちゃう所とか、あんまり気持ちのいい考え方じゃない。一つの映画としてみると何の害もない良く出来た楽しい作品だけど、アメリカの精神を表す作品としてみると、ちと寒気がする。 wunderlichさん [ビデオ(吹替)] 6点(2005-11-03 21:45:12)(良:2票)

237.ヒーローの悲哀と夫婦愛・家族愛がテーマですね。そのついでにスピード感のあるアクションシーンがあるという印象です。かつての栄光にいつまでもすがりながら、生きがいをなくし、抜け殻のようなMr.インクレディブルを勝気な妻が支え、子供たちが慕う。世の中を守ることしか知らなかった彼が、身近な家族を守ることで、ヒーローとしてだけでなく、父親の誇りも取り戻して復活していく。いい脚本だと思いました。各キャラクターが独立して、ときには適材適所で能力を発揮していく。個性を大切にする良いお手本です。キャラクターのおでこに光沢をキチンと着色してあるなど、細かいCG技術がキラリと光ります。続編が出ることを期待します。 どんぶり侍・剣道5級さん [DVD(吹替)] 9点(2005-06-15 23:31:55)(良:2票)

236.《ネタバレ》 すんごいリアル~。夫婦間の空気の重さとか、スーパーパワー封印のお父さんの哀愁ぶりとか笑える笑える。夫人の伸びる手で夫を家庭内でうまく操る(?)柔軟性はセクシー&リアル。音楽も格好いい!。ところでトラブルの発端はシンドローム本人も言ってた「傷ついた」ってことかな。さあ、どう落とし所があるのか楽しみにしてたんだけど、ベイビーの変身に笑っている隙に訪れた、あの結末に「んな、あほな~!」と心で叫んでしまいました。確かに憧れが皮肉な結果をもたらすマントネタもアリだけど、ミスター・インクレディブルの過去の対処(今は後悔)で発生した、ちょっと気の毒な「屈折心理」が本作のいちおうの相手であり、この難問題どう解決するのかと全然関係なく、うやむやに爆発消滅してしまった感の呆気なさにやや脱力。家族でスーパーパワー発散ですっきりっていうのはいかがなものかと。私的には、「シンドロームは世界のどこかに今だ潜んでいて、心の傷は深ーく、屈折した感情はいつまでもつきまとうぞっ、どっちがヒーローだか、どっちが悪いんだかっ」ていう、毒ありシニカル風味の後味が、はまるのではないかと期待してたんですよ~。あーでもそれは贅沢な欲だろうか・・・だって凄く面白かったしね。 ひいらぎさん 8点(2005-01-27 21:24:00)(良:2票)

235.映画の楽しさがいっぱいに詰まった傑作!愛らしいキャラクター、息もつかせぬ展開、圧倒的なビジュアル。素晴らしい音楽。そして観終わった後、すがすがしく爽快な気持ちにさせてくれる。そばにいてくれる人を大事にしようと思う。エンドロールの向こう側にはまだ彼らの世界が続いていて、あの家族達の活躍が続いているに違いない。そんなことを思いながら映画館を後にした。そしてもはやCGの出来がどうのというのも野暮な話だが、触れずにはいられまい。凄まじくクオリティの高い造形、動き、ビジュアルセンス、美術、非の打ち所が無いとはこのこと。1カット1カットがこれでもかと言うほど念入りに作りこまれていて、それを惜しげもなく短いカットでバッサバッサとつないでいく。圧倒された。 ロイ・ニアリーさん 10点(2004-12-28 23:26:06)(良:2票)

234.《ネタバレ》  ヒーロー行為が違法行為になるという、今まであえて誰も踏み込まなかった領域に、ためらわず踏み込みましたね。
 言うなれば、これは『ビルを壊したウルトラマンに損害賠償を請求する。』というアイデア。
 いやー、面白いですね。これ。最高です。
 誰にも見つからないように隠れてコソコソヒーロー活動。そこにあるのは『正義感』だけではない。過去の栄光を取り戻したい自分がいる。でも家族の生活も守りたい。そこへ追い討ちをかけるかのように、自分のせいでダークサイドへと堕ちてしまったアナキ・・じゃなかった、かつてのファン。切ない。ただのエンターテイメントには収まらないドラマ性が、この作品にはあります。
 前半から中盤にかけては、逆風、逆境の連続で、見ているだけで気持ちが疲れちゃいそうになりますが、そこを暗くなりすぎず、軽快なテンポで次々と見せていくのはさすがピクサー。
 そしてこのたまりにたまったもどかしい気持ちは、終盤へのカタルシスへと昇華されていくのです。
 完璧です。
 後半はインクレディブルファミリー大活躍。
 スピード感あふれるアニメーションで繰り広げられる超能力バトル。待ってましたとばかりに駆け回るダッシュ。私はかれのダッシュシーンが相当のお気に入り。ラストでジャックジャックが何かやってくれそう、というのも予想通り。
 こちらが期待するストーリーを期待以上のアニメーションで楽しませてくれるエンターテイメントの傑作。
 『ジャックジャックアタック』という特典映像もかなり面白い。その面白さは本編を超えるかも・・
 久しぶりに永久保存版でブルーレイディスクを購入しようと思う1本です。 たきたてさん [ブルーレイ(吹替)] 10点(2017-05-06 02:56:56)(良:1票)

233.《ネタバレ》 いまでもこれがピクサーの最高傑作だと思っています。ダッシュとヴァイオレットが中心に繰り広げる森の中でのアクションはアニメーションの域を超えており、これまで観た多くの映画の中でも最も印象に残るシーンの一つです。ヒーローが政府によって活動を抑止される世界という奇妙な設定から始まる映画が、最後には理想の家族像を提示して終わるという脚本も全く見事です。エンドクレジットも、これだけで一つの作品と言えるほど芸術性・完成度の高いものだと思います。ディズニーには珍しく本作の悪役は徹底的に悪役で救いがなく、それはちょっとかわいそうだったかな。 Northwoodさん [映画館(字幕)] 10点(2014-12-27 00:53:37)(良:1票)

232.《ネタバレ》 おっかないヨメさん、うるさいガキんちょ達、納得いかない会社での仕事…。そんな、すっかりショボくれてしまったオッサンである自分に、突如あらわれた色っぽいオネーサマが「私は、貴方が本当は素敵な男性だと知っていますわ…」な~んて言ってくれた日にゃあ、そりゃ~ハッスルもするさ…(涙)

しかし…、彼の世界にも(いわゆる「ヒーローモノ」が微妙にボカしてきた)たくさんの『死』が溢れています。かつての仲間たちが既にロボットによって殺されていたコトを知るシーン、敵役シンドロームの事故死という最期…。マントのクダリもギャグのフリをしてますが、かなり強烈です。だからこそ、妻と子供たちとの平凡(じゃないけど)なシアワセが大切だったワケなんですよね…。

な~んてコトを、オッサンな自分は自戒の念を込めながら見てました(笑) 幻覚@蛇プニョさん [地上波(吹替)] 8点(2012-08-11 13:57:12)(良:1票)

231.ピクサーで1番楽しめました。能力がファンタスティック4とカブりまくってるけど、ストーリーとしては断然こっち。 SINさん [DVD(字幕)] 9点(2011-11-19 04:03:46)(良:1票)

230.汎用性があって、一番強い能力をお持ちは、夫人。 ジャッカルの目さん [DVD(吹替)] 7点(2009-07-25 01:35:46)(良:1票)

229.《ネタバレ》 モンスターズ・インクとトイ・ストーリーしか見てないので何とも言えませんが微妙でした。何かピクサーっぽくないんです。ってか軍人から戦闘員から何人死んでるんだ!?更にヒーロー達の死亡データ、白骨死体が出てきたところで完全にドン引き。ヒーローズって言うよりは変態家族の方が妥当。あんな感じの人達に家族愛って言われてもちょっと違うような・・・でもCGは本当に凄かったです。他に類を見ない表現手法にはさすがピクサー、ビビリました。 Kの紅茶さん [地上波(吹替)] 6点(2008-12-27 00:58:03)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 248人
平均点数 7.60点
000.00% line
110.40% line
200.00% line
331.21% line
431.21% line
5166.45% line
63112.50% line
74718.95% line
87229.03% line
95722.98% line
10187.26% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.75点 Review28人
2 ストーリー評価 7.95点 Review44人
3 鑑賞後の後味 8.53点 Review45人
4 音楽評価 7.88点 Review36人
5 感泣評価 6.60点 Review30人

【アカデミー賞 情報】

2004年 77回
脚本賞ブラッド・バード候補(ノミネート) 
音響効果賞ランディ・トム受賞(音響編集賞として)
音響賞ランディ・トム候補(ノミネート) 
長編アニメーション賞ブラッド・バード受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2004年 62回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 候補(ノミネート) 

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