みんなのシネマレビュー

夜の女たち

1948年【日】 上映時間:75分
ドラマモノクロ映画
[ヨルノオンナタチ]
新規登録(2004-07-25)【--------】さん
タイトル情報更新(2007-12-27)【にじばぶ】さん


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監督溝口健二
助監督酒井辰雄
キャスト田中絹代(女優)大和田和子
高杉早苗(女優)君島夏子
村田宏寿(男優)病院長
青山宏(男優)不良学生・川北清
田中謙三(男優)平田修一
永田光男(男優)栗山謙造
藤井貢(男優)
角田富江(女優)大和田久美子
槇芙佐子(女優)純血協会の婦人
浦辺粂子(女優)ポン引きのおばさん
林喜美江(女優)闇の女・和子
富本民平(男優)
毛利菊枝(女優)古着屋の女将
沢村貞子(女優)
原作久板栄二郎『女性祭』
脚本依田義賢
音楽大沢寿人
撮影杉山公平
製作松竹(京都撮影所)
企画絲屋寿雄
配給松竹
美術水谷浩
照明田中憲次
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【クチコミ・感想】

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8.《ネタバレ》 田中絹代、汚れ役である。
メガホンをとるは、溝口健二。

先に小津さんの「風の中の牝鶏」や溝口の「歌麿をめぐる5人の女」を見てたので、デジャブがある。
ここでの田中は、メソメソしない。
居直って、他の猛者たちとも渡り合うし、収容所からの脱走までやってのける。
田中絹代の集大成のひとつ「西鶴一代女」にわたる流れである。

それにしても、この映画の田中の髪型。
まさしくサザエさんである。
小生、サザエさんのモデルも田中絹代ではないか、と睨んでる。 トントさん [DVD(邦画)] 7点(2021-04-25 23:36:58)

7.《ネタバレ》 口×田中絹代と聞くだけで絶望するような人もいるかも知れないが、今作の田中絹代の凄味は他の溝口作品には無い気合を感じられる。

戦後の混乱を女性から描こうとする執念に満ちたタッチ、目を背けたくなるようなシーンの連続で時代に翻弄された女性の現状と力強さを訴えかけた。

女性たちを蝕む厳しき時代の波、家族を失い娼婦としてしか生きられなくなった女の哀しみ、その中で図太く生きようとする女性たちの強さ。

ラストは救いが無いと言わんばかりの畳み掛けだが、それでも彼女たちは辛い現実を真正面から生きていくのだろう・・・そんな映画。
そう、溝口の鬼畜の如きシゴキに耐えた女優たちの気高さのように・・・! すかあふえいすさん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-13 18:38:06)

6.田中絹代が塀を乗り越えて矯正院から逃げるところが素晴らしい。この監督の粘っこさが、逆に外に広がる田園風景を爽やかに見せる。娘が街で不良にやられるシーンの粘っこさも、見事にいやらしい。男でもいい人はいるんだけどなあ、と文句を言いたくなることが、溝口映画を見てると思うことが多いが、この不良学生なんか表情がはっきりしてないだけに怖い。そして不良娘に身ぐるみ剥がされるところを移動で追っていく。その惨めさの追求の粘っこさ。そもそもの悪の古着屋のたたずまいの暗さも、どこか粘ついたものを持っている。戦後とはこんなにも暗かったのか。戦争が終わったという解放感はなかったのか。溝口にとって女性の被害はずっと継続してたってことか。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 6点(2013-01-27 10:11:40)

5.戦後の混乱期、夜の街に生きる女たちの姿を描いた作品。
ストーリー展開はちょっと短絡的な気がするが、女性が独りで生きていくこと自体、
困難という時代背景を考えれば、仕方ない部分もあるのかも。性病への問題提起を促しており、
一人の女の生き様を描いたと言うより、社会派ドラマに近い作品なのかもしれない。
品のいい奥さんから姉御肌の娼婦へ、田中絹代のギャップのある演技が見所。
ラストの演出は伝えたいことはわかるものの、唐突でちょっと押しつけがましかった。 MAHITOさん [DVD(邦画)] 6点(2011-09-27 04:58:09)

4.家族を養うため止むに止まれずでなく、単に悲しみで捨て鉢になって躰を売る。ことは止めましょう。ごもっとも。田中絹代の演じる夜の女が単に言葉遣いが悪いだけという演出で、青臭い子供にしか見えなかったのでそれ以上の感慨が湧いてこない作品でした。 The Grey Heronさん [DVD(邦画)] 3点(2011-08-09 21:41:48)

3.《ネタバレ》 何ともエゲツナイ人間描写は溝口健二らしく良い。しかしストーリーに捻りが余り無く、気分が乗ってこないのには困った。上映時間が短いのが唯一の救いでしょうか。 民朗さん [DVD(邦画)] 5点(2010-12-23 23:18:31)

2.溝口作品の鑑賞31作品目!
残すはあと4本!

しかし・・・
これは大したことのない作品ですね。
田中絹代がパンすけ役を演じきれていないのです。
全く様になっていません。
無理に頑張っているのが伝わってきてしまっています。

戦後の世相を反映しているという点においては、見所はあると思いますし、成瀬作品バリに風景描写がリアルに描かれていて良かっただけに、何だかもったいない。

それにしても、溝口作品は大傑作も多いが、失敗作がそれ以上に多い!
未見の溝口作品4本も、あまり期待できない感じです・・・ にじばぶさん [DVD(邦画)] 4点(2008-04-04 23:31:57)

1.田中絹代には帰らぬ夫を待ちわびる戦争未亡人という役柄はお似合いかもしれないけど、どう見ても「パンパン=夜の女」っていう柄じゃないですね。妹のダンサー役高杉早苗の方がそれらしく見える。流石に芝居は巧いかもしれないけど、子供が背伸びして悪ぶった大人を演じているような感じにしか見えない。彼女の芸域の範疇の中にはこの役はあてはまらないと思います。当時おそらく社会問題となっていたであろう、売春防止啓蒙映画以外の何者でもない。それでもラストの足抜けリンチ場面は迫力。浦辺粂子の演じる遣り手婆さんの口調が、後年の「赤線地帯」を経て晩年の「さびしんぼう」まで、ほとんど変わっていないのには嬉しいといおうか、凄いといおうか(笑)大阪の西成のあのあたりって自分も行った事あるけど、歩いてるだけで生命の危険をちょっとだけ感じた事があります。 放浪紳士チャーリーさん [DVD(邦画)] 5点(2008-01-17 12:57:08)

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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 5.50点
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200.00% line
3112.50% line
4112.50% line
5225.00% line
6225.00% line
7112.50% line
8112.50% line
900.00% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人

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