みんなのシネマレビュー

ザ・ロード(2009)

The Road
2009年【米】 上映時間:112分
ドラマサスペンスSF小説の映画化
[ザロード]
新規登録(2010-07-10)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2018-07-07)【たろさ】さん
公開開始日(2010-06-26)


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監督ジョン・ヒルコート
キャストヴィゴ・モーテンセン(男優)
コディ・スミット=マクフィー(男優)息子
ロバート・デュヴァル(男優)老人
ガイ・ピアース(男優)放浪者
シャーリーズ・セロン(女優)
モリー・パーカー(女優)放浪者の妻
ギャレット・ディラハント(男優)ギャング
マイケル・K・ウィリアムズ(男優)盗人
てらそままさき父(日本語吹替版)
恒松あゆみ母(日本語吹替版)
藤本譲老人(日本語吹替版)
原作コーマック・マッカーシー「ザ・ロード」(ハヤカワepi文庫)
脚本ジョー・ペンホール
音楽ニック・ケイヴ
ウォーレン・エリス
撮影ハビエル・アギーレサロベ
製作ニック・ウェクスラー〔製作〕
製作総指揮トッド・ワグナー
マーク・キューバン
マーク・バタン
ラッド・シモンズ
配給ブロードメディア・スタジオ
特撮ロバート・ストロンバーグ(ヴィジュアル・エフェクツ・デザイン・コンサルタント)
あらすじ
文明が崩壊した無秩序な世界。生物は死に絶え、人肉食が横行していた。そのようななか希望を失わず、サバイバルを続ける父子(ヴィゴ・モーテンセン、コディ・スミット=マクフィー)がいた…。

ヒゲ太】さん(2010-08-03)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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24.《ネタバレ》 植物が育たない灰色の世界がめちゃくちゃにリアルに映し出されて、その生々しくも強烈な終末観に圧倒された。それもそのはずで、この死の世界はCGを一切使っておらず、実際にハリケーンで被災した土地なんかで撮影されたとか。いやはや凄い。途中からこれってホラー映画か?てな展開になって映画館を途中退席するおばさんまで続出。展開はともかくとして映し方がそれまでのだだっ広い死の世界にちっぽけな人間という構図から一転、擬似ドキュメンタリーで流行のアップで揺れる画面という慌しい恐怖演出に変わってしまってがっかり。それでも現在二児の父親という境遇のせいだろうが、ただ生きることが困難な時代になにがなんでも子を守り、おそらくは生まれ持ったものであろう善を育もうとする親としての本能に引きつけられた。ラストはこの世界で描ける精一杯の希望を見せる。人が食べられる世界においてペットですら食べない家族との遭遇という。 R&Aさん [映画館(字幕)] 6点(2010-11-29 13:51:03)(良:2票)

23.《ネタバレ》 いや~、実に地味な作品ですね。本当にハリウッド映画なのかと思っちゃうぐらいの地味っぷり。文明が崩壊した、荒れはれた世界観は、画面から染み渡っていてリアリティあったと思うんだけど、さすがに単調すぎる。原作は読んでないけれど、映画化、映像化することの難しさをちょっと感じてしまう。極限の状態でも、人間性を失わない事、それが尊い事なんだという教えがあるのかもしれないけれど、このへんはなかなか難しい。人間性というものは、生存出来るレベルの土台の上に成り立っているから、その土台がなくなったら人も獣と変わらなくなる。父親が、人は食わないけれどそれ以外の悪事はいろいろしてたように思うが、そのへんのいい悪いの基準もよくわからない。悪い映画とは言わないけど、基本的なところがどうにもひっかかってしまった。 あろえりーなさん [DVD(字幕)] 5点(2011-03-13 22:54:12)(良:1票)

22.《ネタバレ》 原作既読です。荒廃未来系の作品が大好きで原作に非常に唸らされパンパンの期待で鑑賞しました。活字の合間から立ち上がる灰色の荒廃した世界を見事に映像化したことにまずは拍手を贈ります。小説の映画化はえてして脳内映像に勝ることが少ないなかではよく作りこまれています。ただ決定的に掛けているのはその見せ方。深い谷をつなぐ荒廃した高速道路、同じ角度で傾き連なっている電信柱など、親子ドラマの背景にしておくには余りに惜しいように思います。荒廃した世界にはショットを固定し、幾何学的な文明の遺物を連ねて映すだけで満腹になったと思うのですが何とも残念です。また、越冬するため荒廃した世界を南に歩いて下るという極めて途方のない感覚は映画では欠落しており、ストーリーは原作に忠実ではあるものの、ハプニングを連ねて飽きさせないように腐心した脚本家の苦心が伺えます。ただ、原作と異なる心地よい感動を得て映画館を後にできたのは、ラストでガイ・ピアース一行の女性(妻?)と少年が会うシーンです。女性が少年に笑いかけながら「あなたを見ていた」と告げたとき私は強烈な母性を覚えました。回想部分も含め全編を通して少年と母親との交流を描いた場面は(原作でも)皆無であり、父親に庇護され命を保証されてきたとはいえ、母親という存在がいかに子供にとって不可欠であるかを感じました。父親とは明らかに異なるやわらかな輪郭と全てを肯定するようなまなざしが非常に印象的です。荒廃した世界に生まれ、父、母、通りがかりの老人とカートを盗んだ男性が世界のすべてだった少年にとって、まさに新しい世界が開けたこのエンディングは素晴らしい余韻をもたらしてくれます。 さめがいさん [映画館(字幕)] 6点(2011-02-05 22:33:56)(良:1票)

21.この世界で自分ならどう生きるのだろう?という疑問が生まれ、そのヒントを知りたくて最後まで集中を切らさず観ることが出来ました。そりゃあ最後に出てきた家族を守る男のように生きたいですよ・・・。人が人を喰らう世界で犬を守るような人間でありたいですよ・・・。素晴らしい美術スタッフにも支えられた力作だとは思いますが、陰鬱な気分にもなりました。観た人それぞれに何かしらの思いが浮かぶ映画だと思います。8bitさんのレビューを拝見して思ったのですが、確かに最近のガイ・ピアースはちょい役が多いですね。ルックスはもちろん、眼の雰囲気なんかも独特なものがあって好きな俳優なんで、そろそろまた主役で観たいです。 マリモ125ccさん [DVD(字幕)] 6点(2011-01-18 10:22:42)(良:1票)

20.《ネタバレ》 文明崩壊後に、親子が二人で南を目指して彷徨うだけの映画。
悪人から逃れるために隠れて、食べ物や物資を探し求めるだけで目立ったストーリーがないだけに、好き嫌いが分かれそうな作品に仕上がっている。
素晴らしい作品とは思うが、正直言って自分の好みの作品ではなかった。
ただ、本作に描かれているメッセージは深い。
生き残るために他人を襲い、あるいは人間ですら食べるということが当たり前の世界の中で、善という“心の火”を灯し続け、その精神を息子に叩き込もうとする父親の姿が心を打つ。
文明が崩壊して秩序が崩壊して混乱した世界になっても、人々が“心の火”を灯すことで秩序が回復できるのではないかと、かすかな“希望”が感じさせる。
唯一の“希望”が自分達を撃つための銃弾という設定も泣かせる。
平和だった日常生活が随所に回想として挿入されているが、何でもないようなことが実は幸せだったと思わせる。
ラスト間際の父親の幸せそうな夢を見たときに、「悪夢を見る者は生きる希望を失っていないから」という言葉を思い出して、彼の死期を悟ることができるようになっている。
本作中においては、文明が崩壊した理由も明らかもされず、最後に楽園に辿り着くわけでもない。
そういった映画らしい展開を無視する辺りも本作の個性ともいえる。
むしろ、そういったお約束を描かない方が本作にはプラスといえるだろう。
“心の火”を灯した親の子ども達が出会うことが、自分には希望と感じられた。 六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 6点(2010-12-28 23:16:56)(良:1票)

19.《ネタバレ》 終末世界の構築が見事でした。立ち枯れする木々。荒廃した街並み。人々は人肉を食らう。近作では『ドゥームズデイ』でも同様の描写がありますが、やけっぱちで喰らうのと、生きるために食すのとでは意味合いが違います。後者は、よりシリアスです。食料だから飼育する。衝撃でした。直接的な食肉シーンなど無くても、このリアリティは胸に刺さりました。明らかに私たちが知る道理が通じない。どう息子を育てたらいいのか。「人を食べたらいけないの?」そう子に問われたら、自分なら答えに窮したと思う。しかし、この父親は違いました。生きることが全てではなく、人として生きることに価値があると知っていた。尊厳の意味を忘れなかった。だから彼は息子に生きる術ではなく、死に方を教えたのです。普通では考えられない。でも世界がひっくり返ったのなら常識も覆る。その腹の括り方が、親の覚悟なのだと思います。戦うことはままならず、逃げることさえ容易ではない。子連れのストレスは尋常ではありません。こんなに苦しいのなら、最初から何も無いほうがマシ。そう考えるのも無理はないほど、子の命はかけがえが無いのです。自分の命より大切なものを得る代償に、それを失うかもしれない恐怖と不安を引き受ける。重圧に耐えられなかった母親は、自らの命を絶ちました。絶望しかない世界の歩き方。それは希望を見つけること。いや希望が無いなら作り出すこと。ウソでもクソでも構わなかった。南に進み、海を目指すこと。それがこの父親が“決めた”希望でした。立ち止まったら倒れてしまう。だから足を前に出す。自らの気力を奮い立たせるため、そして息子を生かすために。勝算など無い足掻きでした。でも足掻いたからこそ、本物の希望に出会えた。この父親は賭けに勝った。 目隠シストさん [映画館(字幕)] 8点(2010-11-30 18:15:02)(良:1票)

18.《ネタバレ》 原作既読。終末SFという『ノーカントリー』原作者らしかぬ題材だが、根底にあるものは変わっていない。純文学のテイストを損ねることなく、分かりやすく映像化している。ひたすら救いのない重いトーンを貫くも、詩情すら感じさせる映像。自分たち父子を"火を運ぶ者"として言い聞かせないと、妻のように自殺し、または人喰いになり果てる絶望の世界。いつ野垂れ死ぬかわからない熾烈なサバイバルに生存本能と倫理と生きていく意味を問う。やがて父を失った少年は、同じ"火を運ぶ者"に出会うが、本当に希望があるか定かではない。火を絶やさないための戦いはこれからも続くのか、いずれ人食いに堕ちるのか。「幸せなことより、辛いことの方が記憶に残る」。人生に対する諦観を感じさせる映画である。 Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 6点(2017-01-31 23:51:40)

17.文明が崩壊した世界。状況をやりすごせば希望があるわけではない。主人公(父親)には特別な力はなく、とりあえず寒さが弱いはずの南へ向かうだけ。この設定だけで魅力的です。派手な事件は起こりません。しかし、父親が自分の倒れたときを見越して息子へ一人で生きることを教えようと必死な姿に泣けてきました。 次郎丸三郎さん [DVD(吹替)] 7点(2014-12-23 15:18:21)

16.静かに展開する物語は好みですが、本作に関しては崩壊した世界で色々な人と出会ったり、とんでもない組織があったり、話が大きく展開したりというFallout3のような内容を期待していたので、かなり物足りなかったです。 DAIMETALさん [DVD(吹替)] 2点(2014-08-19 20:12:25)

15.《ネタバレ》 B級という評価もできる脚本だが、観る側に想像する余白を残してくれていて、余韻に浸ることができる良い作品だと思う。ツッコミどころと考えさせるポイントを混同していない稀有な作品。 さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-04-04 23:37:59)

14.世紀末ムービーはいろいろありますが、私のベストワンです。これほど、殺伐とした映画は他にありません。人類の終焉はこういった感じになるのかな、がうまく描かれていると思います。最後の最後に希望と思われる描写が有りますが、、 たきおか4号さん [DVD(字幕)] 10点(2013-06-19 19:59:36)

13.評価は小道具やセット、衣装やヘアメイクに重きがいきました。素晴らしい世界観表現です。最後までどうして荒廃したのか理由は語られませんが、途中から理由なんてどうでも良くなってきました。ある時代のある親子の姿を追っている、そんな映画。なかなか惹きつけられました。ただあんなに必死こいてた割にラストがあまりにもあっさりしていたのでこの点で。 movie海馬さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-01 00:04:45)

12.《ネタバレ》 あまりジーンと来る映画は見ないタチなんだけど、最近FOをプレイしたばかりで荒廃した世界に興味を持ってしまった。生き抜くには父親の生き方が正しいんだろうけど、人類の理想は子の生き方なんだろう。子の「心配なんだ!」でグッと来た。私の心には火などないだろうし、あるのは非なんだろうな。 悲喜こもごもさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-01-09 01:27:16)

11.《ネタバレ》 森で子供が盾にとられたり、難破船を調べに行ってる間に息子が危険な目にあうなど、息子を何よりも大事に思っているにも関わらずあまりに軽率というか間が抜けたような行動には少し違和感を感じてしまったが、ハリウッド映画にしては今時珍しいストイックな感じの作りで、雰囲気作りもしっかりしていてなかなか貴重な映画だと感じた。人を信じることが出来なくなった父親が死んだことによって新しい出会いが始まるという展開は何か考え深いものがあった。 映画大好きっ子さん [DVD(吹替)] 7点(2012-07-25 01:19:38)

10.《ネタバレ》 荒廃した世界が見事に描けていたと思う。世界が滅亡した理由や、明確な旅のゴールが示されないままのロード・ムービーで2時間弱引っ張るところは好みが分かれるところだろうと思うが、個人的には最後まで飽きずに見ることが出来て良かった。
作物が育たない世界なんだろうとか、動物が一匹も出てこないところとか、説明がなくても何となくわかった。
徹底的に動物を写さないことで、コガネムシが飛んで行くシーンや、最後の家族の連れている犬のシーンで未来に関する希望が表現できていたように思う。
最後の家族の奥さんの微笑とかも印象的で良かった。 かずろうさん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-06-20 23:35:58)

9.映画見て、原作読んで、また映画見ました。この映画、父親としてみるのと、そうでないのでは評価が変わると思います。いつか巣立っていく息子、その息子に生き方ではなく、死に方を教えなければならない父親。正義を教えながらも、悪事も働かなければならない世の中の矛盾。極端な世界の中での話ですが、なんだか考えさせられます。ロードムービーなんで地味だけどいい映画です。 木村一号さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-06-16 12:06:44)

8.しみじみ来ますね、この映画。父との別れのシーン、父の庇護のもとから一人の男へと変わっていく瞬間がよかったです。
nojiさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-31 23:34:47)

7.殺伐とした展開の中でも息子の純真さが救いか。その息子がC・セロンに似ていてかわいい。 kaaazさん [レーザーディスク(字幕)] 7点(2011-03-04 23:30:55)

6.《ネタバレ》 2011.2.20鑑賞。原作未読。世界が滅亡した理由が一切描写されていないという大胆さは、人間ドラマをテーマにしたこの作品においてはプラスに働いた。また、荒廃した木々の描写や降り積もった埃(灰?)、寒さ対策にビニール袋で身体を包む、靴が貴重品であることなどリアリティを追求した描写の積み重ねで「終末の世界」を表現しているのも素晴らしい。劇的な出来事も起こらず、明確なゴールもないストーリーのため、好みの分かれるところだ。個人的にはもっとドラマチックに展開してほしい。ただ息子を思うあまり、「内なる火」を失ってしまった父親に訪れた死と、それを引き継ぐ新たな家族の登場には心が揺さぶられた。スキッ歯のガイ・ピアースは一見、人肉を喰らう人々と大差ないが、家畜として犬を飼っているという事実がそれを見事に打ち消す。この辺の演出も巧みだ。 かんちゃんズッポシさん [DVD(字幕)] 5点(2011-02-21 18:14:08)

5.とても丁寧によく作られている映画で脚本もよかったのだとは思いますが、後味が悪く実は何かから逃げる夢をそのあとにみてしまったのです。口直しにめっちゃめちゃ明るいものをみたい。。。 HRM36さん [DVD(字幕)] 6点(2011-01-11 07:36:02)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 24人
平均点数 6.33点
000.00% line
100.00% line
214.17% line
300.00% line
414.17% line
5312.50% line
6937.50% line
7625.00% line
828.33% line
914.17% line
1014.17% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.66点 Review3人
2 ストーリー評価 8.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review3人
4 音楽評価 7.50点 Review2人
5 感泣評価 8.00点 Review3人

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