みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
11.オープニングの「・・・ドンドンドドンドンドドドン・・・」の歌声にヘンなのを借りたかもと不安に。森雅之さんが長男役(10歳ほどしか違わないのに!)でもう一つ影が薄いのにも盛り上がりません。しかし、良く出来たホームドラマで弱った暴君にかける次男の言葉に泣かされました。木下恵介、小林正樹コンビによる小品にして豪華俳優陣(あのバイオリン弾きのオトーチャンが滝沢修さんだったとは10000へぇ)が魅せる名作で、鑑賞後は「ドンドドン」が味わい深いものとなっていました。 【The Grey Heron】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-12-29 23:13:33) 10.《ネタバレ》 まぁ古い映画ですが、当時の雰囲気が伺える内容ですね。この当時にしかしこんな洋館は洒落てますなー、カレーライスとか普通に食べてるしすごいなぁ。バンツマのスーツ姿もなかなかでありましたハイ 【Kaname】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-02-05 18:25:48) 9.朝から夜まで鳴り通す破れ太鼓、阪東妻三郎の雷親父をもじって歌っているのだが、それを終盤のシーンで聴き直すのが良い。ストーリーの展開としては甘いと思うけど、ネクタイ背広の阪妻もなかなか見られるものではない。森雅之が長男役というのはちょっと気持ち悪かったけど音楽担当の木下忠司までが出演しているのには大変驚いた。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-02-21 22:08:34) 8.《ネタバレ》 前近代的な家父長制度の残滓のような父親が主人公。家でも会社でも高慢不遜な態度は変わらない。根は悪人ではないが、苦労性のせいで自分の価値観を家族に押し付け、暴力を振るい、意のままに操ろうとするので、家族の不満は爆発寸前である。ひと波乱起きて、ばらばらとなった家族が再生していく物語。極めて記号的な人物描写のオンパレードで退屈だ。理想的な大団円はリアリティに欠け、軽佻浮薄な印象はぬぐえない。主人の傲慢さに耐え切れずに三ヶ月で辞めた女中が戻ってくることでも証明される。コメディとしてみても、笑える場面はわずかだ。宇野重吉が恋人役というのが一番笑えた。へたな歌を何度も聞かされて、気分がめいった。 会社の資金融資が目的で、お金持ちと結婚させられそうになった長女は、婚約破棄して、貧しい画家と恋人関係になる 父親の会社で、自分に合っていない仕事をさせられている長男は、知人との共同出資による新事業を始め、成功する。 忍耐強く夫に仕え、耐え続けてきた妻は、家を出て長男の仕事を手伝う。 父親は、資金繰りが悪化した会社が倒産し、隠退を決め込むが、苦労続きだった自らの半生を思い起こし、憤りを感じる。 長男の新事業が軌道に乗ったおかげで家族が再生されるが、事業資金は母親が出したものであり、本当の意味で長男は自立していない。長女が結婚を断ったのが原因で会社が倒産し、長男の新事業がうまくいったので父親ががそこの顧問に収まるなど、展開が短絡すぎる。あれだけ傲慢で頑迷だった父親が、すぐに悔悟、改心するわけがない。長女と妻に成長はあったが、残りの3家族は最後までどっちつかずだ。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-11-24 00:09:56) 7.木下恵介監督がバンツマを起用して手がけた喜劇。冒頭なかなかバンツマ演じる頑固親父を出さずに家族の彼に関する会話だけでどんな人物なのか見ている側に想像させる構成はなかなかうまく、いざバンツマが登場した時のインパクトも大きい。そのバンツマの雷親父ぶりもその存在感と相まってすごく、見ていてとても迫力のある演技をしていて、豪快さの中にコミカルさも漂わせていて、「無法松の一生」や「王将」とはまた違った印象がある(背広にネクタイ姿というのも新鮮だった。)が、やはりラスト近く、次男の弾くピアノを聴きながら昔を思い出して泣くシーン、いかにも木下監督らしい叙情的ないいシーンであるが、木下監督の演出に見事に応えて見せたバンツマの演技がとくに素晴らしく、とても感動し、あらためて名優と感じた。もちろん木下監督のコメディー・センスも発揮されていて、演劇の練習をしている次女(桂木洋子)や、大泉晃演じる三男もどこかコミカルで、また主題歌もこの主人公の性格をよく表していて面白い。これを作った音楽担当の木下忠司が俳優として次男役で出演しているのはビックリ。さっき書いた主人公が次男のピアノを聴くシーンで、自らの思いをぶちまけた父親に対してこの次男がかける言葉もまた感動的だった。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-04-22 19:25:55)(良:1票) 6.《ネタバレ》 まさに古典落語の「かんしゃく」(何にでも口を出さずにはいられない怒りっぽい旦那様が巻き起こす騒動を描いた噺)の換骨奪胎版。ところがこの映画で一番印象深いのは家族にそっぽを向かれ一人になった主人公が寂しく食事を取りながら昔を思い出し涙を流すシーン。まさに哀愁を見せる事にかけては天下一品、彼に並ぶ者はいないだろう演技です。(彼の域まで達したのは渥美清くらいなモンでしょう)田村三兄弟はこの映画を見て「家にいる親父そのもの」という感想を述べたそうですから、重厚な時代劇、若しくは人情劇での印象強かった阪妻を喜劇にキャスティングした監督木下の勝利、ってとこですかね。共演者の豪華さも特筆すべき一本。 【Nbu2】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-05-04 21:47:06)(良:1票) 5.まず阪妻。 凄まじい存在感! これぞニッポンの雷オヤジ! 息子役の森雅之が「こわぃ、オヤジだなぁ・・・」とつぶやくのが愉快、そして納得。 あの森雅之を子供扱いにする阪妻の迫力は流石。 そして次女役の桂木洋子。 本作でもやっぱり可愛いかった。 いつも思うが、桂木洋子って若い頃の「いとうまいこ」(若い頃の芸名は「伊藤麻衣子」)に声も雰囲気もソックリな気がする。 又、妻役の村瀬幸子だが、観ている間中ずっと沢村貞子に似てるなぁ、と思っていた。 そしてラスト付近で、その妹だが姉だか「おばさん」役の、当の沢村貞子が登場。 これにはビックリ。 やはり似ている。 そしてこの似ている二人を姉妹にもってきたのが、また良い。 阪妻に話を戻すと、前述した「存在感」や「迫力」といったものを前面に出しながらも、同時に「コミカルさ」や「人間の弱さ」なども滲ませている。 これは阪妻の天性のものか、それとも演技によるものか。 いずれにしても、凄い俳優だ。 阪妻の出演作には傑作が多いのがよく理解できた。 阪妻という俳優は、その一人の力で、作品全体を傑作にまで至らしめるパワーと実力を持った俳優なのだ。 傍若無人な大太鼓。 哀愁漂う破れ太鼓。 両方を見事に演じ分けた阪妻の演技に、ただただ敬服するばかりである。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-02-03 09:04:37)(良:1票) 4.木下恵介監督、阪妻こと阪東妻三郎を主演のこれまた何とも不思議な笑いで観ていて楽しい喜劇!何と言っても主演の阪妻の暴れっぷりが素晴らしい。電車の中での宇野重吉との喧嘩のシーンなんてとても面白く、そんな阪妻が演じている口うるさい親父に対し、父を馬鹿にした歌を唄う次男の何ともこれまた下手くそな歌が笑える。ドンドン ドドン♪ ドンドン トドン♪てこの映画のタイトルにもなっている「破れ太鼓」のへんてこな歌、これは一度、観たらいつまでも耳に残りそうだ!木下恵介監督、この監督、やはり一流の監督さんだ!悲劇も喜劇も両方のタイプの作品を標準以上の作品に仕上げてしまう。素晴らしい! 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-05-13 19:19:13) 3.犬に吠えられながら阪妻が登場した時の迫力と家族の雰囲気が凄い。特に森雅之、あんたが息子かよ。でも阪妻が怖すぎて森雅之でも息子に見える。他にも滝沢修と宇野重吉が親子とか無理が・・・。阪妻の喜劇ってのは初めて見たけど喋るときに右手を上げる仕草がいい。元々コミカルな感じのひとなのでコメディやってても流石にうまい。ラストがちょっとあますぎるけどモダンないい作品です。 【バカ王子】さん [地上波(字幕)] 8点(2005-09-24 01:01:42) 2.阪妻演じる頑固親父は戦後高度成長の象徴だ。一人一人の内面なんか顧みないで突っ走る。でも愛すべき無骨なニッポンの親父だ。それを阪妻がカリカチュアとして見事に演じている。プラス、自分の親父のウンコを顕微鏡で覗き狂喜する研究熱心な大泉滉で合計9点!! 【水島寒月】さん 9点(2004-05-08 11:25:30) 1.頑固親父の阪妻はややオーバーアクトがユーモラスでとても魅力的。「無法松・・」で魅せられたのと同じように表情に何ともいえない愛嬌があるので憎めない頑固ぶりだ。長女と知り合いになる絵描きが若い宇野重吉で、その両親が滝沢・東山のパリ帰りでシャンソンを歌ったりするモダン夫婦。軍平一家は田園調布のしゃれた洋館に住み、次男(木下忠二:監督の弟で音楽担当)はピアノを弾き、次女は演劇に熱中と古風な軍平に対してモダンでおしゃれな雰囲気がある。豪華な他の出演者もみな存在感があって今見ればかなり貴重品。小林正樹も脚本、助監督として参加しているが、話の運びや会話も面白くてとても楽しい。 【キリコ】さん 8点(2004-04-20 22:12:27)
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