みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
10.原作未読。 村上春樹は何度も挫折した口なので、もしかしたら映画ならなんとかなるのでは?と思い観に行ったが、とても面白かった。 原作はどうか知らないが、見事に“映画”になっている、と思った。主人公のモノローグはあれど、この監督は画で語ることを知り尽くしていると思った。 【とと】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-02-08 15:59:22) 9.主人公視点による一人称で語られるべきドラマと、第三者的にあらすじを追う叙事的な形式。 二つのバージョンを想定しながらの進行だったのだろうが、どちらつかずの編集という印象を受ける。 序盤での高良健吾の思わせぶりな自殺描写などが結果的に無駄な場面にしか見えないということは、後者の選択は失敗だろう。(自動車の後部座席にもたれかかること=死の暗示として、初音映莉子のタクシーのシーンと通じ合うのみ。) ガラス窓を伝う雨垂れの透明感、湿度感。草木の靡きによってうねりを見せる、様々な階調のグリーン。朝靄の濃い木立に落ちる光線、冬枯れの中の粉雪など等。抽象化された揺らめくイメージの断片はそれぞれ豊かである一方、時代・場所・風俗的な固有記号の数々はほぼ無意味といえるほど空疎であり、異界との分節作用もノスタルジーの喚起力も弱い。(体験の問題ではなく。) 景観の強度に対して端から性愛の官能性も生命感も希薄なのでは、喪失感もありようがなく、ただ漫然と耽美性に浸るのみ。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 5点(2011-01-22 18:11:50) 8.原作のストーリーにあちこち穴があるように、映画の中にも穴は補修されずにたくさん残っている。けれど、ここは菊地凛子と松山ケンイチの芝居を、カメラワークと映像の色にものすごくがんばった監督を、素直に賞賛すべきだろうなあ、というのが第一印象。役者たちはことさらにうまいわけではないのに、うそを感じさせない裏づけのある芝居で、ぼくはストレートに胸を打たれましたよ。ただ、原作のもったいぶった、妙にペダンチックなセリフがやっぱり鼻につく。それで時々鼻白むこともありました。テレビでやってたらもう一回見ちゃうかな。その程度に気に入った一本です。 【ケルタ】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-01-18 16:09:44) 7.この映画で「村上春樹って自分には向いてないかも」って思う未読の人が増えると思うと残念でなりません。どうしたらよかったのかずっと考えてたですが、具体的なアイデアを出すのが非常に難しいです。たぶん映画化しないのが一番よかったんだろうと思います。 【コダマ】さん [映画館(邦画)] 4点(2010-12-24 01:01:31) 6.原作のほうがおもしろかった。映像は良い。 【ホットチョコレート】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-12-23 13:45:43) 5.必要だろうと思われるシーンがなかったり、そうかと思えば無駄に長いと思われるシーンがあったり、展開が唐突だったり、その他色々と目に付く箇所が多かった。特に原作を読んでない人は「?」状態になるのじゃないかと。見た目・年齢的にもキャスティングミスとしか思えない方や、セリフ棒読みのような方なども・・・。 とても人にはお勧め出来ない。 【BOW】さん [映画館(邦画)] 1点(2010-12-19 18:50:19) 4.映像や音楽は美しいが、映画として素晴らしいとは思えない。 原作について、思い入れが強い人は、がっかりするだろう。 【りえりえ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2010-12-16 18:50:17) 3.原作は立ち読みで済ませたぐらいだから、ものすごく漠然としていたのだけど、この映画も非常に漠然としていますね。ものすごく純文学っぽい映画なんだけど、本当の意味で純文学にはなりきっていない感じがするのは構成が上手く無いからなんじゃないかな?間の取り方が変だったり、無駄な尺も結構ありましたよね。だから見ていて分からない部分が一瞬出てきたり、ヘンな違和感を感じたりして、不快なんですよね。 それと水原紀子がもの凄くヘタ。この映画のすべてのキャラが淡々と喋る中で、彼女だけが淡々とでは無く、只の棒読みにしか見えませんでした。こういうのだけでもこうした純文学系の映画の場合、現実に引き戻されることになるので、もうちょっと役者を選んだ方が良かったんじゃないかと思いました。 本当はこういう感じの映画って好きな筈なんだけど、どうもコレを観ていても腰の痛いのばっかり気になってしまったのが残念です。 【奥州亭三景】さん [映画館(邦画)] 4点(2010-12-15 03:56:49) 2.あのノルウェイの森を映画化する勇気には拍手を送りたいが、結果は案の定というか、そこまで?というか。そもそもあまり期待はしていなかったし、映画が原作に忠実である必要もないとは思っているが、これじゃああんまりだ。ワタナベ君は残念な人だし、直子は妙に現実的な存在感ありすぎだし、逆に緑がふわふわとメルヘンチックで、レイ子さんにいたっては中年色情狂。やけに原作に忠実かと思えばなんで??と疑問符が連打されるような変ちくりんな演出やセリフがあり、どうしてここ?というシーンがやけに尺が長い。大切なところがすべてはしょられ、セックスシーンとイメージ映像だけのポルノ映画のような出来だった。数えあげればきりがないくらいツッコミ所満載の映画だ。 あるいは、私がこの小説を著しく読みそこなってしまっていたのだろうか。 【カエル本舗】さん [映画館(邦画)] 2点(2010-12-14 21:33:20) 1.原作小説も賛否両論ですが、この映画も評価は真っ二つにわれるでしょう。 美しいロケーション、音楽、役者たちの入魂な演技など見どころは十二分にあります。 しかし 普通の恋愛映画を期待している、 娯楽性を期待している、 登場人物に感情移入したい、 原作を知らない方には 変でつまらない映画としてしか感じないかもしれません。 自分は原作は未読ですが、もとの小説の魅力は「村上春樹の洗練された文体」にあるのだとおもいます。 この映画では登場人物やモノローグと台詞で、それを描きます。 この描写を登場人物の演技とともに楽しめるか、そうでないかで評価が分かれると思います。 自分は後者で、この映画は退屈に思えました。話自体は決して面白いものとは思えません。 良くも悪くも病的で、感情移入を阻む登場人物たちがどうにも苦手。 役者のファンだから、だけで観に行くと多くの方は低温火傷すると思います。自分にとっては中途半端にエロティックな印象だけ残りました。 【ヒナタカ】さん [映画館(邦画)] 3点(2010-12-11 20:54:41)
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