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【クチコミ・感想】
5.宮崎駿の映画からは、いつもパワーをもらうのですが、今回は暗い気持ちになりました。
皆が感動する場面というのは、よくあるパターンの「悲劇の恋愛」の箇所だけです。
しかし、肝心の飛行機の設計の部分では、主人公は、大企業で酷使されている一人の技術者として描かれていています。
納期に追われて会社に寝泊りする現代の技術者と同じです。
これでは、理科系離れが、さらに進むのではと心配になります。
唯一良かったのは、絵が細かく丁寧に描かれていたことです。
【lool】さん [映画館(邦画)] 3点(2013-07-21 02:15:47)
4.駿の駿のための駿映画。トトロみたいなファンタジー求める人はいっちゃいけません。庵野の声は慣れます。 【とま】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-07-20 23:04:02)
3.とても心地良い落ち着いた映画でした。ワーナーマイカル板橋で鑑賞。宮崎監督が作りたい作品は、趣味性を前面に押し出した漫画映画のようです。優秀な技術者と綺麗な女性。丁寧な作画でした。TVやネットなどで余分な情報を仕入れず、事前情報無しに鑑賞すればよかった。(主人公の声優の正体、効果音の作り方などの情報はまったく余分)監督を息子に任せたりせず、これからもどんどん漫画映画を作ってほしい。楽しみにしています。次は豚の虎:ハンス兵長戦車物語など如何でしょう? 【アステカ】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-07-20 22:12:52)
2.「狂おしい」
ストーリーそのものは、とても古風でオーソドックスに見えるけれど、過去の宮崎駿作品のどれよりも、もっとも“狂おしい”までの感情に埋め尽くされた映画だと思った。
映画世界に対峙し、己の理屈においては明確な拒否感を感じている筈なのに、涙が溢れて止まらない。こんな映画は初めてかもしれない。
その“拒否感”の大部分は、「主人公」に向けられたものだったと思う。
この映画の主人公は、善人で、優秀な好青年である。
ただし、同時に「変人」であることも揺るがない事実だ。
堀越二郎と堀辰雄、実在した二人の人間に「敬意を込めて」と謳っているが、この映画で描かれる主人公の姿は、明らかに宮崎駿自身の投影であり、その「変人」ぶりにそのすべてが表れていると思う。
そういう意味では、この映画が過去作のどれよりも宮崎駿にとってパーソナルな作品であることも確かであり、それ故の“狂おしさ”なのだとも思える。
主人公の言動を理解し難い面は多く、主人公は世の中のすべての人から非難されてもおかしくはない。
しかし、主人公自身が自分を呪ったとしても、彼が愛したヒロインだけはどこまでも彼を守り愛し抜くだろう。
ならばそれがすべてだ。
余命幾ばくも無い病床の妻を囲い仕事に没頭する主人公も、養生を放棄し命を縮めても夫のもとで過ごしたヒロインも、その姿には、少し狂気じみたものを感じる。
彼らは二人の間に確実にあるはずの“障壁”なんて何もないように、繰り返しキスをして、そして愛を営む。
この「幸福」は二人だけのもの、そしてこの「悲哀」も二人だけのもの。
そこには、“観客”も含めて、周囲の他人が入り込む余地は全くなかった。
その二人の姿は、あまりに独善的で、歯がゆいけれど、何よりも美しく、涙が溢れた。
そう、この映画の主人公、そして宮崎駿自身が追い求めたのは、“美しさ”以外の何ものでもない。
誰に理解されなくとも、自分自身にとっての「美」を最後の最後まで追い求める。
この映画は、そういう“彼ら”の生き方における「覚悟」を描いた作品だと思った。
「ほかの人にはわからない あまりにも若すぎたと ただ思うだけ けれどしあわせ」
あまりにもはまり過ぎている荒井由美の「ひこうき雲」が延々と頭の中をめぐる。
映画館を出た。真夏の太陽が眩しかった。
空の青は、少し、“狂気的”に見えた。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 10点(2013-07-20 19:33:13)(良:7票)
1.これは風立ちぬと思って見たら拍子抜けするパターンだろうか。
堀越二郎物語の中に風立ちぬの設定を盛り込んでみましたといった感じ。
零戦7割、風立ちぬ3割くらいの配分なので、風立ちぬを期待して見ると多少淡白に感じるかも。
ヒロインはなかなか登場しないし、やっと登場しても出番が少ない。
まともに風立ちぬし始めた後半は名作の勢いだったので、零戦の話を極限まで削って、風立ちぬに重点を置いた構成にしておけば、間違いなく名作になってたと思う。
まあ、それなら最初から零戦の話なんていらないじゃんってことになってしまうけど、それじゃこの作品を作るモチベーションというか、溢れ出る飛行機愛のやり場に困ってしまうんだろうな。
登場人物はみないい人で好感が持てたし、もう少し尺を使ってそれぞれの登場人物の関係性を丁寧に描けば感動に繋がったのかも知れない。
少年期の夢に始まって最終的に零戦を設計するまでの過程は異常に丁寧に描かれてたのに対して、風立ちぬの物語はかなり端折られた印象。
それでも、そんなおまけみたいな扱われ方でもこの夫婦愛には惹かれるものがあったし、ラストはなんだか切ない気持ちにさせられました。
あと、主題歌のひこうき雲がこの作品の為に作られたかのような嵌り具合で良かったです。 【もとや】さん [試写会(邦画)] 7点(2013-07-04 22:41:23)
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【点数情報】
Review人数 |
184人 |
平均点数 |
6.54点 |
0 | 4 | 2.17% |
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1 | 1 | 0.54% |
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2 | 2 | 1.09% |
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3 | 9 | 4.89% |
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4 | 16 | 8.70% |
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5 | 17 | 9.24% |
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6 | 31 | 16.85% |
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7 | 39 | 21.20% |
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8 | 37 | 20.11% |
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9 | 13 | 7.07% |
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10 | 15 | 8.15% |
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【その他点数情報】
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