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【クチコミ・感想(7点検索)】
3.これほどまでに「ドロドロ」という単語が似合う映画も珍しい。導入部の主役はレイチェル・ワイズ、いやー本当に生き生きと(しかもやりすぎずに)芝居をしてます。この人がこの種の敵役なら、それだけで品質が保証されたようなもの。「ナイロビの蜂」「アレクサンドリア」と並ぶこの人の演技代表作ではないでしょうか。一方で成り上がり役のエマ・ストーンも、随所でやり過ぎたり逆にふわっと怯えたりして、単なるサクセスストーリーではない脚本をきちんと体現しています。で、この2人を抑えてオリヴィア・コールマンがオスカー?と最初は不思議だったのですが、中盤以降、地響きがせり上がってくるような存在感でした。技巧に頼らない、存在と振る舞いの演技。唸らされました。 【Olias】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-08-12 01:27:37)
2.イギリス史を少し齧った者から見ると、なかなかどうして本作は、史実の取捨選択が巧みだと感じた。マールバラ侯爵夫人は確かに女王アンと極端に親密であったのは史実であり、同性愛関係についても、その真偽はともかくとして、同時代の人たちが書簡等で彼女たちの関係性を噂する程度には有名だった。アン女王の夫、王配ジョージの存在がまるまるオミットされているのは、彼は政治的野心が皆無で、作中の設定年代ですでに彼が晩年にさしかかっていたため、女同士の政治劇・権力闘争を主題とする本作においては、省略しても構わないという判断があったのだろう。他にも史実との相違を挙げればきりがないが、本作は極端な違和感を抱かせない程度で、史実に緩やかに基づき、女たちの政治的コンゲームを描くことができていたのではないだろうか。
コメディではあるが、ところどころグロテスクで底意地の悪い演出が盛り込まれる、非常に癖がある作風のランティモス監督。本作は英米資本が入っているために、グロテスク要素は抑え気味だときく。確かにぞっとする演出は多いが、ほどほどに手加減が効いていたように思う。
しかし本作の白眉は、女優三人の演技合戦だろう。まさに三位一体となって、映画を盛り上げている(ただし観ていてどんよりとするような方向性で。なんて意地の悪い映画だ笑)。三人の中でオリヴィア・コールマンがオスカーを獲得したが、個人的には三人の協働でオスカーをもぎ取ったようにも思う。エマ・ストーンはアメリカ出身だが、けっこうイギリス英語も似合うと感じた。キャストがイギリス人ばかりで、エマ・ストーンだけアメリカ出身。これは物語登場時におけるアビゲイルの異質感、ある意味でのエイリアンであることを強調するキャスティングだったのだろうか。 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-02-05 19:13:46)
1.女のバトルというだけならアビゲイルとサラの二人が主役だが、この映画の場合、女王もいれて三人が主役。というか、賞レースにおいてはほぼオリヴィア・コールマンが主演、エマ・ストーンとレイチェル・ワイズは助演カテゴリーだった。はっきり言って"権力持ちの病んだおばちゃん"のことなんてわからない。だけどこの人間ドラマは確かに面白かった。「愛」「嫉妬」といった言葉も浮かぶが、より相応しいのは「依存」だろうか。三人それぞれのラスト、、、なんとも言えないな~。美しい宮殿×ドロドロの組み合わせも意図的なのは明らかだがシュールでいいね。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-20 23:11:44)
マーク説明 |
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【点数情報】
Review人数 |
20人 |
平均点数 |
7.05点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 2 | 10.00% |
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5 | 1 | 5.00% |
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6 | 2 | 10.00% |
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7 | 6 | 30.00% |
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8 | 7 | 35.00% |
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9 | 2 | 10.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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