みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
3.エンドロールで初めて、主演が一青窈だと知りました。知らない女優さんだな~と。おかげで余計な先入観もなく映画を楽しむことができました。 真冬に観たけど、夏の空気感がよく表現されていて、とても心地よかったです。 中途半端に陳腐なドラマや事件が出てこなくて本当に良かったですよ。 それでいて人物や物語はしっかりある。そして「目の前にありながら、あまり注目しない風景」を見事に映画にしていて、それだけでも嬉しくなりますね。 「有楽町の駅前をこう切り取るか~」とか、「東西線と並走する、あのちょっとした気まずい感じ」とか、観ていて楽しい。外国人監督ならではの作品かもしれません。 ホウ・シャオシェンの他の映画も観てみようと思います。 【ゆうろう】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-03-07 16:28:52) 2.侯孝賢(ホウ・シャオシェン)という監督に興味を持ったのは、『珈琲時光』を観たからである。 まさしく、私の「東京23区散策魂」を揺さぶる、ロケ地のチョイスだった。 都電荒川線、神田神保町古書街、御茶ノ水の緑色の高架。全てが私にとってのストライク・ゾーン。 台湾人なのに、侯孝賢、凄すぎ!! 【にじばぶ】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-09-02 23:16:54) 1.侯孝賢監督が描く現代の東京物語。静的でノスタルジックな雰囲気を漂わす作品でありました。台詞はまったくエモーションを排除したかのようでいて、言葉の端々、表情に見え隠れする微かな振幅がリズムを刻む映画、です。ストーリィはあってないようなもので、登場人物の背景も多少なりと語られる程度です。よってストーリィやキャラクター設定で語る映画ではないのよ、ということですな。電車の中、ぼ~っと何かを考えていそうな一青窈演じる陽子のシーン、立体交差する電車郡、電車が行き違う駅のシーン、そして電車や駅で録音する浅野忠信・・・電車を徹底的に作品に用いています。撮り方は一目瞭然の長回し。見ている者に感じてもらったその場の雰囲気を持続させようという感じです。その中で、カメラが微妙に動いて人物をフレームから外したり、物の影に隠したり、遮らせたりして、視界をすっきり保証してくれません。例えば、喫茶店のマスターに場所を聞くシーン、場所を語りだしたマスターをすーっとカメラから外しています。また陽子の部屋へ父母が尋ねてくるシーン、母が陽子を思いっきり遮った構図をわざと採用しています。ということで電車のすれ違いのシーンを挟むこと、人物を遮ったり隠したりすることで、東京という都会が含有する、人間のすれ違い、見えたり見えなかったりする人間関係を描いたもの、というところでしょうか。そうした中にも隣りの家へお酒とグラスを借りに行くシーンなどに、侯孝賢監督の古き日本への想いといったものが見えたりするのでありました。私が見たことのある「童年往事」「悲情城市」あたりと比べるとかなりあっさりしてますが、ちょっとコーヒーブレイクにはいいかもしれませんね。 【彦馬】さん 8点(2004-10-18 00:17:19)(良:3票)
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