みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
100.ベルリンの壁の消失がとある一家にもたらすドタバタ劇です。日本人から見ればコメディタッチが笑いを誘いますが、旧東ドイツの人々が見たらたぶんため息の連続になるのでしょう。東ドイツにとって統一とは、「得ること」と同時に「失うこと」でもありました。主人公一家に限らず、巨大なものに依存しきって生きることにひそむ危うさは私たちの日常生活の中にもあまねく存在しています。話は変わりますが、「善き人のためのアリア」ではこの時代を体制側の人間の目で描いています。 【きのう来た人】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-23 06:51:01)(笑:1票) 99.昨年、観た外国映画の中でこれは拾い物の1本!ドイツの国柄をきちんと描いた内容で、単なる政治ドラマでもないし、けしてお堅い映画ではありません。コメディタッチな要素も上手く取り入れて良質の映画になってます。この映画に出てくる俳優、誰一人として知ってる人はいなかったけど、映画って撮り方によっては一人も知ってる人がいなくても十分楽しめるんだということを教えてくれるそんな作品です。とにかくこの映画に出てくる人達みんながとても良い人達で温かい気持ちにさせられる。ララ、私も可愛いと思いました。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-26 19:26:26)(良:1票) 98.とんだ掘り出し物。レンタル店で本作を見かけ「母親の命を守るために息子が懸命に嘘をつく」という比較的シンプルなストーリーに惹かれて借りてみました。ます本当に良く出来た脚本に驚かされました。当時の激動のドイツの国内情勢と映画自体とのバランスが抜群に取れていました。あまり必要が無いと思われるキューブリックへのオマージュに思わず笑いがこみ上げ、母に東ドイツは健在であるかのように振舞う息子の一生懸命な姿にも笑いながらも家族とはどうあるべきかを改めて考えさせられた。音楽も強く印象に残り、より一層感動を引き立ててくれる。この母への嘘つきに全員が協力的ではなく、半ば投げやりな態度の姉がいたことにも非常にユーモアが感じられ良質なストーリーだけでなくこういったキャラクター像を提案したスタッフの実力に頭が下がります。そしてラストの花火。またもや素晴らしい音楽に乗せて流れるこのラストに感動せずにはいられなかった。近年の韓国映画と同様、ドイツの映画も徐々に本領発揮と言ったところでしょうか。ハリウッドに負けない良質な映画を作れる国が増えているのは紛れも無く事実。ハリウッドももう少しCGばっかの映画に頼らずにこういう金を掛けずに素晴らしい映画作ってみようよ。マジで。 【エージェント スミス】さん 9点(2004-11-05 08:56:31)(良:1票) 97.「素晴らしいわ」が全てを物語っている。社会主義は資本主義に敗北した。しかし目の前に映しだされているのは、社会主義がついに到達した理想の世界。そして傍らには、自分のためにそんな世界を創造してくれた息子。母親の言葉は、全てに対しての賛辞だろう。この映画には、西側諸国が唾棄してきた社会主義という理念が根っこに持っていた純朴さ、にスポットが当たっている。一夜にして資本主義なだれ込んで来た東ドイツ。果してそれは本当に幸せな事だったのだろうか?アメリカは、日本は本当に豊かな国だろうか?「西側的退廃文化」は’90年代から確実に社会的病理を生み出し始めた。現在、旧東ドイツ地域の失業率は20%以上とも言われる。「今こそ我々は手を取り合い、次なる世界へと飛躍するのです。」S・イェーンの言葉は、資本主義の水にどっぷり浸りきり、他を顧みることのなくなった自分達に向けられたメッセージなのだろう。 【C-14219】さん 9点(2004-10-27 23:01:05)(良:1票) 96.全体的に、たくさんの要素を詰め込み過ぎの感はありました。ただ、冷戦にもともと興味があることに加え、コメディのスパイスが効いているので、満足度は高く、☆7です。最後の政治的主張のようなものは不要だったし、全体としては何を言いたいのか分からない映画だけど、でも、観た後面白かったと思えればいいのです。 一番考えたのは、権力構造が変化する際の混沌に乗じて上昇する者と没落する者が生まれることです。校長先生のように、組織に対して真面目に生きてきた人が、ある時突然、地位も名誉も職業も財産も失う、こんなにつらいことはないだろうと思う。仕方のないこと、時代の流れだけれども、革命の負の面をも深く感じた映画でした。 【凛々】さん 7点(2004-04-21 00:07:09)(良:1票) 95.母のために息子がした、世界が何一つ変わらないフリは、徐々に自分自身の理想国家になっていく彼の思いは、優しさと切なさに溢れてた。そして私たちが本当に幸せに暮らす社会とは?というメッセージがあるように思う。私がまだ幼い頃に東ドイツにいた経験があるので、もう今は存在しないのだと思うと世の中不思議だなぁ。ちなみに主人公の彼は多少マザコンがはいってそうな感じだが、まぁいい。 【c r a z yガール★】さん 9点(2004-04-08 00:30:35)(良:1票) 94. ドイツ統合をめぐって起こる家族の悲喜劇。あまり笑えず心が揺さぶられることもなかった。 冷戦終結・東西ドイツ統一と家族愛、二つの物語が絡み合い歴史の大きなうねりに巻き込まれる庶民の姿を描く。親子の愛情に重きを置いたテーマ設定はよいが展開が単調。 架空の設定で相手を信じ込ませる手法はG・シートンの映画「36時間」やテレビ「スパイ大作戦」等でお馴染みだが、本作は家族の物語が主とはいえ、場所が場所だけに “嘘もつき通せばそれが真実になる” プロパガンダに通じる怖さがある。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2023-04-02 13:42:15) 93.これって要するに「ライフ・イズ・ビューティフル」のモロパクリじゃないですかねぇ。歴史的な出来事を背景に、父親→息子を息子→母親に置き換え、現実を無理やり捻じ曲げて伝えることで笑いを生もうと。プラス、家族や近隣住民など登場人物を適当に増やしてデコレーションして一丁上がりという感じ。 結局、コメディというわりには大して笑えないし、人を騙し続ける緊張感もないし、特に盛り上がる場面もなし。急に西側文化が入ってきて大混乱したはずの東側の描き方も、今ひとつ。なんかダラダラと時間だけ経過した感じです。 ただし唯一笑ったのは、巨大なレーニン像の上半分をわざわざヘリで運ぶシーン。そんなアホなと。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 4点(2023-03-29 23:25:27) 92.ビデオ制作に協力した友人が良い奴で印象的。お母さん役の女優さん、あんまり感情が表に出ない演技だけど、非常に上手い。若い頃の方が老けて見えたのはちょっと?でも東ドイツ時代の感じでよかったのかな。 【noji】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-09-09 23:07:56) 91.本筋とはあまり関係ないが、瓶詰めやコーヒーの銘柄のくだりで、東西ドイツの生活の違いによる、商品の違いも甚だしいという事を知った。 国家体制により自由な経済活動が阻害されれば、商流も不自然に変化する。 本編については、変わったストーリーであったが、やや冗長で没入感に欠けるように感じた。 【チェブ大王】さん [地上波(吹替)] 5点(2019-02-24 18:46:00) 90.母親愛は伝わってくるけども事実隠蔽が歯がゆい。 時代背景なのかな。どうしてそこまでやるの。雰囲気も少々息苦しい。 嘘つきは泥棒の始まりということわざはありますが覆すほどの優しい嘘にはどうしてもみえなかった。 【mighty guard】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-04-08 17:21:02) 89.真面目であれば真面目であるほど主人公の行動がコミカルに見えますね。 歴史に翻弄された1つの家族の悲しく切ない物語でした。 【東京ロッキー】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-12-03 11:39:50) 88.面白い映画でした。 話としては、まあコントやコメディでありがちな、まだ続いています的なウソ話ではあるが、さすがにベルリンの壁崩壊を隠すという話はないので、 東と西の違いを風刺として、そしてどちらの生活が良かったのかを教育として考えさせられる、非常に価値のある映画だと思う。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 8点(2016-07-14 15:15:09) 87.終盤にきて感慨深くなる。特に最後のシーンは思うことがあるんだろうな、と感じる。 ただし全体的には、良い映画だと思うけどちょっと物足りない、そういう印象。 【simple】さん [地上波(字幕)] 6点(2015-03-14 23:55:18) 86.これはドイツの歴史を通して、1つの家族愛を描いた作品。息子が自分のためを想ってついた嘘なら私も「素晴らしいわ」と言って喜ぶと思う。たとえ真実を知っていたとしても。ピクルスの瓶を必死に探すエピソードや、西側の難民の受け入れを始めたなんて嘘のニュースを作ってしまうのが面白かった。ベルリンの壁によって引き離された家族の、悲しくも心温まるお話。父と母が最後に会話するシーンを、もう少し観たかったなと思った。 【SAEKO】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-20 08:17:30) 85.ダニエル・ブリュールが好きになったきっかけの映画です。楽しくて皮肉で、忘れ難いです。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-05-12 11:13:33) 84.ドイツ映画に馴染みの無い人にはお勧め。 ベルリンの壁の崩壊、そこから続々と西ドイツに入国するトラバント… そんなたった数ヶ月の激動の期間であっと言う間に変化した東ドイツ。 止める事のできない変化の中で、必死に母親の為にとっくに崩壊した東ドイツを装い、 誤魔化す主人公たちは観ていてとても面白いです。 【功聖良】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-04-03 23:18:44) 83.最初に見た時は名作と感じつつも好きになれなかった映画だった。それは母の容態が心配で嘘をつくのはわかるけども、西ドイツの難民が東ドイツに流れてくるというような事実とまったく逆の嘘が許せなかったからだと思う。 しかしそれは数年後改めて見て変わった。宇宙飛行士のエピソードにもあるが、広い宇宙からすれば地球はちっぽけな星、そこで資本主義とか社会主義などと対立したり、東と西に分かれていがみ合うなどとはほんの些細なこと。家族の思い人々の思いが通じ、皆仲良く暮らせればそれに越したことではないか。 この映画は、ベルリンの壁崩落からドイツ統一までのわずかの間に急激に起こったことを背景に、家族と家族を取り巻く人々をの笑いと涙、喜びと悲しみを実にていねいに描いている。 母親のため嘘を貫いたアレックスと嘘と解りながらそのまま死んでいった母親、亡命しても家族のことを思い続けた父親、その他の人々の様々な想い、すばらしい。ひときわ陰の功労者なのが恋人ララだと思う。 音楽もまた実にすばらしい。ヤン・ティルセンはアメリでも印象に残ったが、「グッバイ、レーニン!」の音楽はピアノ演奏を中心に実によい。名作の影に名曲有り。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-06-30 10:19:11) 82.哀愁と人情を感じます。ワビサビやん ごっつワビサビやん 【くまさん】さん [地上波(字幕)] 10点(2010-10-17 19:17:43) 81.この作品はコメディではないような気がする。 へそくりの隠し場所を忘れたとこは爆笑したけど、基本的には切ない雰囲気の重たい作品でした。 壁崩壊前を懐かしんでみたり、皮肉の効いた風刺映画でもあるけど、どちらかと言うと家族の繋がりを描いたヒューマンドラマという感じ。 レーニン像が空輸されるシーンは印象的で、嘘がバレる演出としては天才的だと思ったけど、それでもまだ騙し続ける根性に感心した。 友だちもいい奴だし、イェーンや父親のエピソードも切なかった。 あと、ロシア娘が可愛くて、重たい雰囲気の中で清涼剤の役割を果たしていたんじゃないでしょうか。 それから、作品内容とはあまり関係ないけど、サンドマンの存在を知れたのは収穫でした。 パペット・アニメは大好きなので、機会があれば本編を見てみたいです。 【もとや】さん [地上波(字幕)] 7点(2010-10-07 04:54:09)
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