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【クチコミ・感想】
3.モーツァルトの歌劇の中で「フィガロの結婚」や「ドン・ジョヴァンニ」よりさらに優れ、彼最高の作品のひとつと言ってもまちがいない。歌と台詞の両方からなるジングシュピールという形式だから、優れた歌唱力と演技力の両方を要する歌劇である。さらに演出のおもしろさがあり、歌劇にまったく縁のない人もすぐにとけ込めるほどの親しみやすいものとなっている。私は今までにもテレビや舞台で何回か見たし、全曲版レコードも持っている。さてこの映画、イングマール・ベルイマンということで大変期待したのがやや期待はずれ。今まで見た「魔笛」より優れているという点はほとんど見あたらなかった。舞台をそのまま映画にしただけというか、衣装や演出などかなり地味、魔笛独特のおもしろさや幻想感もほとんどなし。その上歌唱陣も超一流とは言い難く、時々写る観客が返って邪魔に思える。 【ESPERANZA】さん [インターネット(字幕)] 6点(2013-04-17 10:28:55)
2.ベルイマンが「オペラ」で認める2作品のうちの1つがこの「魔笛」なのだそうです。この作品を観た際にオペラを専門とする方のトークショーがあったのですが、第二幕がモーツァルトのスコアよりも構成がうまくわかりやすいと絶賛されていました。難解にとられがちなベルイマンですが、彼は映画はエンターテイメントだと言い切っています。そしてそのエンターテイメントは観客のためにあると。それが顕著に表れているのがこの作品だと思う。上記の第二幕の脚色もそうですが、本来のドイツ語ではなくスウェーデンの子供たちにもわかるように(そもそもテレビ放映用に作られている)スウェーデン語が使われており、さらに歌のシーンで字幕板まで登場します。それでもちゃんとオペラ歌手を使って作ってあります。一部の富裕層だけに楽しまれる「オペラ」を大衆にまだ引き下げ、いやこの場合“引き上げた”と言う方が的確でしょうか、つまり芸術は全ての人が楽しむ権利を持っているということがベルイマン思想の根底にあることがじゅうぶんに伺われます。クローズアップの多用はオペラグラスで観た視点ということかもしれませんが、映画だけが持つ視点でもあり、真上から、あるいは真後ろからの視点という劇中劇でありながらも演劇には不可能で映画では可能な視点の提供は「これは映画である」という主張のような気がしました。とにかく「映画」と「オペラ」を楽しみました。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-03-12 16:24:48)
1.モーツアルトの「魔笛」というオペラを、イングマール・ベルイマン監督が演出し、それが2時間半近くある・・・というのでゲッソリし、悲愴な覚悟で観に行ったが、大いに楽しんでしまった! 「魔笛」なんて訳するからヒトが遠ざかるので、「魔法の笛」とする方がよほどピッタリする。童話ですから。 【アンドロ氏】さん 8点(2002-12-16 02:31:58)
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【点数情報】
Review人数 |
4人 |
平均点数 |
7.00点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 1 | 25.00% |
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7 | 2 | 50.00% |
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8 | 1 | 25.00% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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