みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.この映画のツボは「とてつもないバカバカしさ」、この一語に尽きます。どう考えても普通の人より数段抜けてる主人公が、大企業の郵便仕分け係から社長にまで出世するドス黒い笑いに満ちたお話。どこまでも悪役に徹したポール・ニューマンのいまだかつて類を見ない冷酷非道の悪役ぶりと、間抜けさゆえに人を疑うこともなく、蹴落とすことにも興味のないシンプル一筋のティム・ロビンス。強烈なしたたかさで特ダネ求めて突っ走るジェニファー・ジェイソン・リーの「コピー!」の声にシビれて下さい。何もかもが必要以上に大がかりで、やりすぎ。だからこそこのイヤな笑いがシニカルにアイロニカルに人の心の醜さを暴き出します。悪はどこまでも悪、善はどこまでも善、そして神様は意外と何でも知っている。バカバカしいまでにファンタジックで、どぎついほどにリアリスティックな、この矛盾と破綻に満ちたストーリー展開にノレた人なら、コーエン兄弟にどこまでもついて行くことができるでしょう。個人的にはコーエン兄弟のベスト作品と思っているのだが、非常に残念なことにティム・ロビンスとジェニファー・ジェイソン・リーの踊る「カルメン」がちょっぴり長く感じられるので涙を飲んで1点減点。でもおもしろいです。これはおすすめ。 【anemone】さん 10点(2004-04-18 03:01:36)(良:2票) 2.コーエン兄弟の作品はやはり何か自分と合わない。本作も具体的にどこが?と訊かれると返事に窮するが、「面白かった!」とはいかない。テーマ設定、キャスト、脚本、キャラクター。何をとっても楽しくなる素材は十分に揃ってるのだが、何でだろうか・・・。特にキャラクターについては、ティム・ロビンスもポール・ニューマンもぴったりと役を演じきれていて気持ちがいい!ジェニファー・ジェイソン・リーの機関銃トークも心地良かった。 たぶん、「何気ない日常」みたいなシーンが無くて、全編筋を追っているのが、僕からすると物足りないのかもしれない。キャラがあまりにも立ちすぎていて、意外な一面とかが無いのがいけないのか。例えて言えば、登場人物に強烈な光は当たっているのだが、その光源が全て正面に配置されているため、彼らの背後(というか内面?)に隠されているものが、見えてこない。少し平板なキャラになっちゃっているのかなと思う。 これは純粋に好みの問題なんだよなあ。正直、コーエン兄弟の映画を楽しめる人はかなりうらやましい。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-02-03 23:26:01)(良:1票) 1.冒頭のビルの上にいるシーンから主人公の運命が一体どう転んでこういう状況に陥ったのかと楽しみながら観れる筈だったが。偶然に社長になって、会社の重役どもの思惑とは違う風に転がりだすのは面白いが、トップに登ってから、その後落ちるシーンに至るまでがイマイチな感じがする。ちょっと傲慢になっただけでそれほど失敗したという感じでもなかったから。その辺が描ききれていれば、失敗しても何度でも立ち上がれるというテーマに共鳴できただろう。 時計やブルーレターで助けられるのも、結局本人の努力があまり必要なくなってしまう気がするし。 【六本木ソルジャー】さん 6点(2004-04-11 02:01:08)(良:1票)
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